そんなに 俺と 握手がしたいか お台場15時間 サバイバルレース


2002年3月16日、サタ☆スマ本発売記念握手会、参加。

3月15日金曜日、朝、出勤前に風呂に入り、出てきたら軽部アナが何か言ってる!握手会とか言ってる!サタ☆スマ本の画が出てる!何?!いつ?!最後に「絶対徹夜はしないでくださいね」と言うのだけが耳に残った。さぁ大変!バスタオルを巻きつけただけの姿で電話したり携帯メール打ったり、ばたばたしてました。いや、じたばたっていうんですか。早く詳しいことが知りたくて焦りました。支度しながらあれこれ情報をいただいて、かきあつめながら会社に向かう・・・・。
今回の、なんてこったい!な事実。いつもこういうときにはカルガモのお母さんのように私たちを頼もしくリードしてくれるOさんが、金曜つまり今日から、海外旅行に行ってしまうこと〜〜〜!(涙)真っ先に彼女の顔が浮かび、もしまだ出発してなくて家でめざましを見ていたら、どんなにか悔しいだろうと思うと、連絡できなくて。彼女が旅行に行くことを知らなかった友人がメールを送り、貴重な助言付きのお返事をもらっていたことは後から知りました。このときのOさんからのメッセージがのちのち、重要な意味を持ってくることになるのですよ。Oさん恐るべし。さすがだOさん。
仕事は相変わらず忙しく、月曜日の発表の資料がぜんぜんまとまっていなかったため、土曜日はまるまる一日休出をして、人のいないところでじっくり仕上げようと思っていた私。目論見はまんまとはずれたため、土曜日だけ出しておいた休出の届けを急遽日曜の分も、(いそいそと)出してみた。幸い上司はこういうところに狭量な人ではないため、理由も言わずに日にちを変更したのにあっさりと承認してくれたわ。
昼の時点で、今日のうちに我が家に友人が2人泊まりに来ることに。うちからタクシーで行こうという算段です。ゆりかもめの始発に乗るのは大変な手間がかかりそうだから、それと同じかちょっと早くに着けるようにと思ったんですね。
日曜に仕事するんだからっ!とそのための準備に終始した金曜日。目的が決まっていると段取りも早いです(苦笑)。それでも、終わったのは22時くらいにはなってた。
そして帰宅し、終電あたりで訪れる友を迎えるため、掃除と片付けを始める。驚いた。こんなにも汚れてるのかあたしの家!仕上げには空気を綺麗にするミストとかもふりまき、ぎりぎりで片付け終了。客用布団は1組だけなので、段差を埋めて少し幅が広くなるように夏がけを敷いてみたり。で、あたりを見回しチェックしてから、風呂に入り。ぎりぎりで出てきて迎えに行き。3人揃ったらもうあっという間に1時。やばい寝ないと、と無理やり寝る。すごいみんな眠くて疲れてて、来るまでにぐったりさんだったのに、興奮してるのか、起きられない不安のためか、途中何度も目を覚ます。
朝。というか夜明け前なんだけど。ご飯も食べずに出発。外に出た時点で、かなり寒いことに気づいた。でも、日が昇れば、と思ってそのまま出た。本日最初の不覚。コンビニでかるーく食料を仕入れてホカロンを買って、タクシーを拾う。
そして本日2個目の不覚。「お台場まで!」と勢いよく告げたら、行きかたを知らないってー!
うんてんしゅさーーーーん!!!!
(涙)
あぁこの東京で、23区内を走るタクシー運転手ともあろうお方が、お台場知らなくてやっていけるのかーい!
(涙)
・・・・私たちのおぼろげな記憶と、運転手自身の知識とでなんとか道を特定し、それっぽい雰囲気の首都高下の道に出る。あぁここまで来れば!めでたくレインボーブリッジを渡って、それっぽいところまで来たわ。でも、「ほら、綺麗な夜景ね?」と気分を盛り上げてみたり、「・・・俺いったい何してんだろ」と我に返ってみたり、乙女心は複雑。
「どこまで行きましょう?」と尋ねられて、近くまで行ってくれればいいですーと答えたら総つっこまれた。お台場とは言ったけどフジテレビって言わなかったみたいぃ(笑)
直ぐ近く、の筈が結構遠くでおろされて、フジテレビの社屋まるまる1個分のブロックプラスアルファ、歩かされる。時刻は朝5時。タクシーのドアが開いた瞬間から、びょーびょーと吹きすさぶ地獄の海風に、読みの甘さを実感する・・・。
この時間なのに、少なくとも昼間の日比谷通り(田町付近の)くらいは人が歩いている。しかも全員、2〜3人連れの女子ばっかりー。異様な光景である。あたり、真っ暗なのに!浅い夜と違って、街灯こそあれど、ビルの灯りは消えてるし、暗いのに!そしてびょーびょー寒いのに!
ここで、友1が言った。「そう言えば、Oさんから携帯メールの返事が来て、『お台場は海風が強いから気をつけて』って書いてあったんだわ」
なんですとー!?
そう、Oさんは、かつてこのフジテレビで催された慎吾ママの握手会に来ていて(今日来ている私たちは3人とも、仕事の都合で来られなかった。あれは確か平日だったのだ)大変さを身にしみているのだった。誤算は、金曜日がこの3月にしてはめちゃくちゃ暖かく、一気に春!な陽気だったこと。もうマジで寒くなるなんてぜーんぜん予想してなかったことと、土曜の朝の新聞だとかTVだとかの天気予報をノーチェックだったこと。そして、朝、窓も開けずに外に出て、うちの玄関が外廊下じゃなくて建物の壁の中のため、道路に出るまでまったく外気に触れなかったこと。自分達で決めた出発時間からすると押し気味だったこと。・・・まぁ、無用心不注意が重なってたんですねぇ。もしOさんのメールを友1が教えてくれていたとしても、結果は変わったかどうか、ですね。
フジテレビの池前までワンブロックほどを歩き、グラウンドコートらしきものを着たスタッフらしきお兄さんを発見。たぶん、5時過ぎくらい。その人を見つけて寄ってくるグループを次々、追い返している。とにかくまだ並ばせないからこのエリアから出ろといわれていることはわかったので、直接確認はせず、その場を離れる。
フジテレビの2階くらいの高さが道路を横切る陸橋になっていて、その陸橋ちっくなところの壁一面に、一列に女子が並んでいる。といっても、ポツポツといるだけだったので、まだ大丈夫だろうと思い、トイレを探しに行った。
アクアシティのトイレはこの時間でも開いていた。というか、焼肉屋とかラーメン屋などの飲食店は、この時間でも開いてたり、閉まったばっかりだったり。だからトイレも当然、使えるわけです。でもトイレは長い列が出来ていた。みんな、同じような格好の、年代はまちまちな、女子のグループだ。
並んだり眉描いたりして、トイレに30分ほど費やし、もう一度フジテレビを視察に行くと、列が出来始めていた。うわー大変っ!と慌てて最後尾に並ぶ。どこにいたのか女子の集団、あっという間に私たちの後ろにも列が出来て行く。
その混雑の中で耳にした話。陸橋だかフジテレビのどこだかが点灯したら、あっという間に人が集まってしまい、収拾がつかなくなったため、並ばせ始めたのだそうだ。
並ばされたところは陸橋の上で、海から海、上空から下界へと風が吹き渡る絶好の風受けポイント。よけるような外壁は無く、取りあえずはそのまま。4列になれと指示が来て、4人ずつ列を作っていく。
さてここから、長い待ちが始まった。
座れる余地が無いほどにぎゅうぎゅうだったわけじゃなくて、座ったら少しは風が来なくて楽なんだけど、脚が疲れるのと、地面が冷たくて膝とかお尻とか付けられないのとで、結局立っていることに。
用意のいい人は、携帯用の椅子を持ってきている。あぁうちにもあったのだわ、えすまっぷツアーの札幌初日に並ぶために買った、ダンボールで出来てる携帯椅子と、座布団になってる大きなホカロンが・・・今遠い目をしていくらそれを恋い慕っても、ダンボール椅子と座布団ホカロンがここに飛んできてくれるわけじゃない。言ってもしょうがないことは言わないほうがいい・・・かもね。
すぐに、スタッフによるカウントが始まった。一人ずつ、交通調査とかで使うカチャカチャ押す機械で数えていく。私たちのちょっと前の人が、ここは大丈夫なのかと質問をした。ちょうど半分くらいだ、との回答だった。あぁそうなんだー!私たち、大丈夫なのね!?一安心する。
ところが。次に数えたときには、やや増え気味だというのだ。なんてこと。スタッフは、並びを作った当初から、横入りはしないように、そういうことが起きたときは前後でちゃんとやってくれと言っていた。それはもちろん、人数限定イベントだから、途中から来たやつは入れるな、ということだと思っていたんだけど、もしかして、お互い様ということで入れてしまうケースもあったのではないかと、思ってしまいました。実際そういうことは私の近くではありませんでしたけどね。
とにかく、漸増状態の中(汗)、途中でトイレ休憩に交代で行った。私はまたアクアシティのトイレに行き、そのずっと先のコンビニまで、何か風と寒さを凌ぐものを探しに行った。ちなみにここも、早朝とは思えない、混雑ぶり。必ずしもこのイベントのためだけとは思えないいろんな人種がいる。みんな、夜遊びだか夜のお仕事だか知らないけど、頑張ってんのねー。
ここで、軍手ゲット。バスタオルゲット。マスクゲット。トイレが近くなりそうだったので、飲み物は買わず。・・・・で、肝心のホカロンは?!店じゅう探したけど見つからず、店員に聞こうとしたそのとき、客が棚から取っているのを発見!・・・・あぶねー!ラス2だよぉ!そして私が手にしたのが、店頭に出ているラス1でした。なんとかセーフ。
結構時間かかっちゃったけど、獲物を手に並びに戻る。途中、列を見ているスタッフに、この先販売開始の10時まで解散は無いのかと聞いたのですが、それは無いときっぱり言われてしまう。がっくり。だけど、あまりに寒いので、並びの移動を考えている、という話をしてくれた。
私と入れ替わりに友人がトイレに行ったりした。日も昇ったけどちっとも暖かくならない。風も止まない。こんな中、このレポのタイトルになった「そんなに俺と握手がしたいかサバイバルレースって感じだねー」と笑い合う。思い起こせば、去年8月18日の広島庄原での中居BDライブ。なんでこの記念日にこういう行き難いことこの上ない場所でやるかなぁ、と歯を食いしばって出かけたのは友1とOさんと私。その距離と数々のハードルに行けなかった友2。あのときも、「そんなに俺の誕生日が祝いたいか」とかぐや姫から無理難題を課せられる求婚者の群れのように、なすすべもなく身体を庄原へと運んだわけですが。(ちなみに3人のうち2人が中居ファン、あたしがツートップファン。慎吾がこんな仕打ちをするなんて思ってたわけじゃないんです。)
そんな仕打ちにも、愛を試される喜びに胸をときめかせてひたすらガマンする俺達。我に返る→忘れる→我に返る→無理やり打ち消すの繰り返し。それが愛?!(ファンをそんな酷い目に遭わせようと思っているはずが無い慎吾の話じゃないです、これもまた)

やがて、列を動かすという指示が。9時くらいだったかな。その前、何時だか忘れたけど、とっくに定員は超えたらしく、もう後ろに並ばせてはいないようでした。
暖かいところに移動できるのかと思ったら、どうも歩みがのろい。もしかすると、販売開始時刻を繰り上げて、10時よりも早く売り始めることで、寒い並びから解放してくれるつもりだったのかもしれないです。
本の代金は1365円。これを用意して並ぶ、ということになり。私と友1はもちろんサタ☆スマ本を購入済みで、この日は2冊目だったのだけど、友2はまだ買ってなかったそうで。小銭を持ってたり持ってなかったりしつつ、待っとりました。
ただ買うだけなんだけど、購入→握手券ゲットを厳密に行うためか、非常に歩みがのろい、ホントに。陸橋から階段を降り、フジテレビのビル前(池に近い入り口)のところに設置された販売所まで、ほんっとに時間かかった。
仕切りで囲んだ中に、机を並べた販売所があり、3ヶ所で買えるようになっている。1ヶ所に2〜3人のスタッフがいて、笑顔で売ってくれた。愛想がいい。そう、ここまで接してきた係員で態度の悪い人はいなかったな。
本を買うと一緒にB5くらいのサイズのビラがついてる。これが握手券かと思ったら、草g剛CDブックの広告でした。
仕切りの出口で、またスタッフがいて、そこで握手券をもらった。おぉーついにー!これがそうかぁ!手のひらにすっぽり収まるそれは、カラーコピーかな、いろんな色がついてて可愛く作ってあった。もし、火曜日の恵比寿以降に急遽決まった握手会であるなら、こんな可愛い握手券まで作るのは、その他の仕切りも含めて大変な準備だったんだろうなぁと思う。3人で仕切りから出たところで、10時10分くらい。再集合は意外と早くて14時30分になっている。どこか別の(お台場じゃない)街にでも行くか、と思っていたけど、結局この周辺で時間を潰すことに。
既におなじみのアクアシティに行くと、飲食とかファッションとかのフロアは11時から。11時に戻ってこようということで、隣のホテルに行く。トイレに行ったら、同イベントに行くとおぼしきヤングなガールたちが占拠してた。メイクに余念なく、他人の入る隙間無し。そそくさと出てロビーで休憩。11時になり、アクアシティに戻る。
アクアシティで飯を食う。ビビンバ丼とか食った。やっぱり暖かいところはいいね。あったかい建物の中で、あつあつの飯を食うのがこんなに幸せなことだとは。
その店ではご飯だけ食べて、それからアクアシティの中を歩く。食事をした店ではお茶せずに、下のスタバに行こうかって話もあったんだけど、混んでて入れず。それから、スタバと同じフロアをうろうろして、あれこれ買い物をした。なんか、握手をするときに、何かを身につけていたいねぇ、となんとなーく話をしてたんで、アクセサリーを売ってる店が並ぶあたりを歩いてみる。シルバーの指輪を物色。3人それぞれに、その人っぽいのを買った。中指だったり、ピンキーリングだったり。数千円也。握手をする手にはめて、「私自身」以外にやつらの感触を覚えていてくれる、指輪。(笑)
マジ寒かったので、服も買う。中に着られるものを。私は、そーいうのを探すつもりが、なぜか春物のブラウスを買っていた。あほです。レースの、襟もフリフリのギャザーになってる、オフホワイトのヤツを。酷く私ぽいものだと自覚もあり、友にもそういわれる。歳はあんまし関係なく、可愛く、可愛く。(バカです)
荷物をどんどん増やしながら歩く。
それから、時間がまだあったので、お茶をしにアクアシティの店を探す。アンミラに入る。結構おなかいっぱいなのに、あたしはパイを頼んだ。案の定かなりなオーバー満腹状態になる。けれど、このときの気分は、おなかいっぱいにでもなっておかないと落ち着かない感じだったんじゃないかなぁ、今思うと。とにかく、おなかいっぱいであったかくはなりました。
さてそろそろ時間。再集合時間じゃないです、メイクタイム。(笑)
アクアシティのトイレはどこも同じような面子で混んでいて、比較的空いている階を探して上のほうの階まで行き、トイレとメイクを済ませる。
そんなつもりは無いけど、出来上がった顔はいつもより当然濃い目!(笑)だったような。いや、そんなつもりは無いんですけど。せめてちゃんときれいにしないとね。背中にホカロンは入れてるけどね。
そして、会場に向かう。朝ここら辺に着いてからずっと、強風に悩まされた場所は、嘘のように穏やかな陽気になっていた。まだ寒い。お台場風は当然のように吹いてるんだけど、さっきとは別の場所のようです。観光客の皆さんものんきに歩いてます。その中に、朝より顔をキレイキレイしてきた女の子たちが(服装まで替わってる人もいる!)並んでいる。100番単位くらいに札が立ってて、そこに並ぶんだけど、まだ時間には間があるので、通りの反対側の植え込みの縁に腰を下ろして、待った。そこで何人かお知り合いにも会う。みんな嬉しそうね。そうね、だって確実に、会えるんだものねっ。
再集合の14時半。列の中に入る。黙って立っていると・・・結構寒い!やっぱり寒いんじゃん!さすがお台場、侮れません。


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