ビューティフルライフのエキストラに行って来ましたレポ(詳細編その2 ”たっきゅん登場”)

 どうやら、木村さんを含むロケ本隊は、11:45より前には到着していた模様。周りの雰囲気とか、スタッフの話し声を観察した結果です。別に「到着しました〜」みたいなことがあったわけじゃあ、ありません。
 トイレに行ったりきょろきょろしてたり。コートとかを含む荷物は全部、椅子の下においといて下さいとのこと。食べ終わった弁当はスタッフがすぐに回収し、取り敢えずもうやることは無いんです。見上げると、黒くて梁のたくさんある天井です。ライトが張り巡らされていて、それがあちこちを向いて点灯してるんですね。ショーのステージの正面の、白く浮き出したデザイナーのロゴに当てられている光も、天井のライトから。
 ときどき、気の遠くなるような高い梯子をかけて、女性のスタッフが天井のライトの向きを微調整したりしてます。天井に届きそうな梯子の上で、両手を離して伸び上がって、大きなライトを動かすんです。重労働だし、恐そう!たぶん、こういう職業の人は、絶対に手の爪なんか伸ばせないんでしょうね。みんな薄化粧でジーパンで、動きやすい格好をしていました。腰ポケットには、台本を入れてます。その台本、超見たい!私の前にスタッフが立ったときには、不自然に顔を近づけて、一生懸命、文字を読んでいました。そして、ちょっと衝撃的なト書きを読んでしまったりします。ネタバレしてもいい方は、
こちらをご覧下さい。「うわ〜、○○って書いてあるよ!」と、隣に座るOさんに話しかけたりしている間も、Oさんは周囲を観察。

 どうも私の観察眼は、狭く深いらしくて、Oさんの広くて浅い観察力にはかなわないものがあります。まぁそれぞれの得意分野が違うってことなんですが、こういった、エキストラ100〜200人、スタッフ数十人(もっといるのか?)、キャストが役名の無い人も含めて20人を越す、という現場では、広くて浅いOさんがいてくれて良かったです。
 「○さん(私です)、ほら、木村さんが!」と言われて、指差された方角を見ると、いたー!

 木村さんが、柊二が、そこに!
 距離約10m。ショーの時にモデルさんが登場するステージ中央奥から出てきたらしい木村さんが、片手をセットの壁に突いて、その腕にやや体重をかけつつ、立っているのです!い、いつの間にーっ!
 もう、何の前触れもなくとはこのこと。たとえば、私が想像していた登場の仕方は、先ほどのADさんが、主要キャストの到着を告げ、「きゃあ」ってな小さい歓声の上がる中、出てきて一礼を、というものでした。

 もう、全然。(笑)

 何しろ、スタッフの一人が、自分の建てたセットの具合を確かめに、裏から撮影場所にふらっと出てきたような、自然な振る舞いなんです。どうなんでしょ、これはカッコつけてるのかつけてないのか、既に柊二と化している木村さんは、今日の(いや、さっきバイクで走ってたから、もう今日いくつ目かの現場なんだろうけど)現場をじっと値踏みしているんです。何も恐れない、まっすぐな瞳で、その視線の届く範囲に手を置いたら火傷しそうな熱い視線で!(笑)
 しかし、視線の強さはまさしく選ばれた者のそれなのに、立ち居振る舞いはほんとーに、ただのスタッフと変わりありません。ごく自然。
 よく、木村さんは現場が好きとかスタッフが好きとか、楽屋にいるより現場にいるほうが多いとか聞きますが、たぶん嘘じゃないだろうって、実感としてわかります。
 今回の撮影、主要キャストの絡む時間は全部で5時間くらいあったんですが、その間、他の主要キャストの皆さんとは過ごし方が全然違うんです。撮影場所の外、通路には休憩用の椅子がたくさん並べられていて、待ちの間、常盤さんや西川さん、水野さん、渡部さんは、そこで談笑していることが多かったですが、木村さんのみは、裏にいたり、主要キャストの出ていないシーンを後ろから眺めていたり、手伝ったりしていました。ファンサービスのようにも見えるが、やっぱり「みんなで作り上げている」感覚が好きなんでしょうね。他の役者さんがそうじゃないとは言えないけど、木村さん、きっとこの仕事を、夢中でしているんだと思いました。
 その反面、もしかして、ファンに直接触れあったりしそうな通路には行かないようにしていたのかもしれないなんて、少し寂しく思ったりもして。きっと、主要キャストの中で、木村さんがいちばん、ファンと厳しい関係なんだと思いますし。たとえば、同じネット参加のエキストラの女の子、西川さんのファンらしくて、通路に彼が座っていたら、手を振ってました。ああ、近い、羨ましい、って正直思いましたね。もしもその通路に木村さんが座っていても、私は手なんて振れない!あの視線で睨まれたら、大抵の人はひるむと思います、えぇ。

 木村さんの突然の登場は12時3分頃(笑)。時計見たので確かです。
 衣装は、肩から背中にかけてパッチワークのような茶系のプリントがしてある白いシャツ(襟は普通のシャツカラーで、裾は出してます)に、リーバイスエンジニアド(モデル00001−08)を履き、adidasのスニーカー。白に黒か紺のストライプ。柊二がいつもはめてる時計をしてました。
 髪は強めのライトに当たってふわーっと綺麗な茶色で、その髪を少しいじって、右側のサイドの髪を耳にかけてカワイク耳出しをしたりしていましたが、そうやっている撮影準備中に、スタッフ(坪井さんだったと思います)からインカムを渡されて、頭に装着したので、結果として右耳は隠れて、反対側、左耳がちょこっと覗いている感じに落ち着きました。インカム装着に当たっては、二言三言、説明を受けていたように見受けられます。
 ひとしきりその場であたりを睥睨し(そんな感じなのよう、「睥睨」)木村さんはいったん引っ込みました。私の近くにいた男性エキストラが「やっぱりかっこいいわ・・・」と呟いたのに、何故か自慢げな私(笑)。そうだろ、そうだろ。私の木村さん、いや、たっきゅんは、かっこよくて美人で可愛くて、素敵な人なのよーっって。(笑)。すいません。

 撮影準備はずっと続きました。まず最初に、ステージの裏側での演技があるそうで、それを撮るのだそうです。話し声らしきものは、微かに聞こえるものの、何を誰が言っているかまではわかりませんでした。
 いちいち説明があるわけじゃないので、この時間が撮影の休憩なのか、それとも奥で何かを撮影しているのか、等わからず、トイレのタイミングは自分で計るしかないって感じでした。木村さん以外のキャストは結構、トイレに通じる通路でくつろいでいたので、常盤ちゃんの背中30cmのところを通ったり、西川さんと10cmくらいの間隔ですれ違ったりしました。西川さん、小柄!華奢です!

 ぼーっとしていると、またもや木村さんは、いつともなく現れたようです。ステージの下手から現れ、フクシマくんとおぼしき男性と会話を始めました。
 私から見て、部屋のいちばん遠くにあたるんで、じーっと見ていたら、なんと木村さん、ちょっと頭を下げて、視線から隠れるようにするんですよ!彼の視力は3.0。私も1.5くらいはあるけど、たぶん、不躾なファンが無遠慮に見ているので嫌だったんでしょうねー、なんて思って少し悲しかったり。いや、たぶん、エキストラの全員が、どこを向いて何を見ているか、あの人の視力なら絶対わかる筈。
「いやん、彼ったらこっちを見てるわ!(はぁと)」
 みたいなカンチガイじゃなくて、木村さんは絶対に、私や他のファンの無遠慮な視線には困っていたと思うのです。
 そんで、すこーし頭を下げてしまった木村さんですが、それでも、ちらちらと見ていると、時々仮称フクシマくん相手ににひゃーって笑うんです!その、お花の咲いたような、暖かい笑顔といったら・・・!!!
 あー、木村さんのナマ笑顔だー!素で笑ってるんだー!
「可愛い・・・・たっきゅん・・・・!」私とOさん、もうその笑顔の虜。
 しかもすばらしいのは、この会場にいるエキストラほぼ全員が木村ファン、とかではないこと。たぶん、私の見たところ、木村さんお目当てでエキストラに応募したのは、多くて半分くらいなもんでしょう。3分の1くらいが西川ファン、残りが、水野美紀ちゃんや常盤ちゃん、渡部さんのファンであるような、そんな感じがしました。もちろん、プロのエキストラ(ギャラ発生組)は、誰のファンでもありません。
 で、それがなぜすばらしいかと言うと、木村さんのストレスが少ないだろうってことなんです!それはもの凄くすばらしいことです。木村さんが出来るだけ自然にしてくれて、出来るだけ演技じゃない木村さんを見られれば、そんなに幸せなことは無いんですから。
 私やOさんはじーっと見て避けられたりしたし、他にもそういう目線の人はいたけど、全部じゃないんです。だから、最初に出てきたときも、フクシマと語り合ったそのときも、最初気付くのはほんの一握りであろうと思われました。その分、「木村さんが減らない」つまり、シェア度が上がる感じ!(笑)だから私のモノじゃないってのに。(笑)

 木村さんは、手に何かの缶を持っていて、それを時々口に運んだりしながら、客席の後ろ、壁との間が2〜3メートルというところを、時々足を止めながら一周しました。私たちの真後ろあたりでは止まってくれなかったんですが、その距離はたぶん、2mも無かったと思います。

 手にしていたのは、烏龍茶のようでした。緑と金色のまだらみたいな缶で、あんまり見たことが無いものでした。


 次回、撮影始まる編に続く!




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