9月28日(土)15:00
札幌ドーム
二日目です。
2002年9月28日土曜日。
この日あたしは、出べそ真ん前の最前列に、座った。
そんな特別な日のレポです。
チケットが届いた。
何度も確認する。どう見てもこれはアルファベットの2番目の文字にしか見えないし、数字のほうはあと1つ足すと二桁になるっていう、そういう数字。しかも、その後ろの席番号が、一桁だし・・・・・・それってもしかして?でも会場によって全然組み立ては違うしね。こういうときに限って、どうしても行けない友人たち。私含めて、二人だけだ。ドームの座席が載ってるサイトとかで、これが如何なる席なのか確認するが、どう考えてもこれは凄い席らしい・・・・・でも、ホントに?
本当に、そういう席?
何度も、席が載ってるサイトを覗き、人にも確認し、でもやっぱり・・・よさそうなのよ。
でもホントに?(しつこい)と思いつつ、27日に現地に着いたとき、明日の座席を確認してそわそわしたりした。でも、1日目に一緒に見た友人たちは、明日は見られなかったり、別の席だったり。あぁ・・・・・。
27日を一緒に見たJYさんはどうしても帰らなければならない用事があって、ほんとに残念だけど28日は私とOさんだけ。ホテルで朝食を取りつつ、お留守番組の友人の東スタ一般発売のチケ電話に協力することが決まる。この日の朝食はバイキングだったんだけど、量も味もまぁまぁ充実してて、私的には満足でした。
この後、東スタの座席ゲットのために公衆電話に並んでから(取れなかった(涙))、チェックアウト。札幌駅に荷物を預けに行く。そして身軽になり、ライブ荷物だけになった私たち。ここでOさんから提案があり、私たちはロフトに向かった。
その提案とは・・・うちわ加工♪
何回か、お知り合いの皆さんが綺麗に加工したうちわを見せてもらっていて、いいなぁとは思ってたんだけど、自分でやるまでには至っていなかったのですが、今日やらなくていつやる?という妙な使命感にかられて、盛り上がっちゃいました。
朝、起きたときには結構まったりしていた私たちだが、その思いつきでにわかにテンションが上がってきて、アクティブになる。ロフトをぐるぐる回ったけど、イメージするようなふわふわのものが見つからない。売り場のお姉さんに聞くと、札幌でも結構有名だというカナリヤっていう手芸洋品店を紹介してくれた。そして、その場で地図を書いてくれる。
「三越があるじゃないですかー」
「どこですか?」
「あ、地元の方じゃないんですね」
はーい、旅行中でーす♪
そんな、訳わかってない俺たちに、丁寧にお姉さんは地図を書いてくれた。あたしたちは、ロフトを出て、タクシーを拾い(雨降ってたので)、三越のそばにあるというカナリヤを目指した。
それにしても、雨ですよ。
スマップと言えば雨男集団で有名ですが、中でも札幌はほんと雨ばっかり。あたしの中のベスト思い出ライブ、「ス」の真駒内は、土砂降りだったなー。懐かしいなー。なんて思いつつ、カナリヤへ。
地図書いてもらってよかったです。大きい手芸洋品店=大きいビルではないのですよね。ビルとビルの間にある小さなビルでした。それでも十分。必要なものが買えればいいんですから。
ふわふわファー、いろんな種類がありました。それこそ豹柄チックなのもあるし、無地のも、色はたくさん。その中から、綺麗な薄紫のを手に取る。Oさんが、「ひろちゃんに似合いそう」とお気に入り。あたしもそう思う。
でも、結構長いファーのテープだけど、これで間に合うのか?わからない。ここで見栄を気にしている場合ではないので、生地とかが置いてあるワゴンの上に、ライブ荷物の中からうちわを取り出し(ちなみに、最初に手に掴んだので吾郎うちわだったと思う)長さを確認する。二つ折りにしても、余裕で縁取ることが出来そう。半分こにすることにして、1本ファーを買う。
それから、うちわに留めつける針金の入ったモールとか、柄の付け根に留めてファーの端っこを隠すためのお花とかを買った。
Oさんが、薄紫のファーに、ピンクの薔薇。あたしが、薄紫のファーに、青紫の薔薇。
・・・・何やってんだろうね、なんていうテンションにはならずに買い物を終え、作業できるところを探す。
すぐ並びにスタバがあったので入る。飲み物買って、奥のほうに陣取る。多少他の席からも見えるが、この際気にしている場合じゃない。
ところで、この日Oさんは、おなかの調子がおかしかった。いつもは、その土地土地の水にあたって腹を壊すのはあたしの役目なのに、なぜかいつも健康なOさんが、トイレと友達。緊張してるんじゃない?と聞くが、その朝空き腹に入れた栄養ドリンクが原因では、と彼女は言っていた。どっちでもいいんだけど、本番までに治るかが心配!大問題です。
そんな感じではあったけど、作業を開始した。まず最初に真ん中で二つに切り離すと、ファーの切れ端が床に大量に落ちた。あぁ・・・・・ハズカシイし、大迷惑。ごめんなさい。でも綺麗にするから。終わったら。
最初から飾り付けをするつもりで出てきていないので、道具は殆どなく、あたしのメイク道具に常に入っている眉カット鋏と顔用の剃刀であれこれ切ったりした。カーブして、先端が尖っている小さな眉カット鋏は大活躍。うちわ本体に穴をあけて、モールを通すためにちょうど良かった。
作業は1時間くらいかかったのかな。材料探しに手間取ったため、もうそろそろドームに向かったほうがいいんじゃないかって時間になっていた。もちろん、余裕を見ての話。ギリギリ開演に間に合う時間とかではなく。でも、トイレもあるし、メイク直しもしないといけないし、早めに出ておきたい。幸いにもはじめてのうちわ加工は、本体を壊すこともなく大した失敗もなく、無事に終わった。後ろ側を見たら楽屋裏ばればれで、留めつけたモールなんかが見えちゃってるし、突貫工事丸出しなんだけどね。でもいいの!前だけ見せるから。この先もし余裕があれば、次の会場までに綺麗にすればいいし。(たぶんしないような気がするが)
ところで、申し遅れました。あたしが誰のうちわに加工をしたか。
大体想像ついてると思いますけど・・・。
そりゃもう・・・・・あぁっ、言えないー!
言えないけど、言えないけど、これ言わないと話続かないしー!
(涙)
泣くのかあたし。・・・そりゃ泣くだろう。500円出すのが惜しいとか言って買わないでいたそのうちわ(言ってるし・・・)
はい、そうです、一押しマイラブのたっきゅんですっ!(怒)
いえ、誰に言われたのでもなく、あたしがそうしようと、思ったから。そりゃ、お友達の皆さんには、そうすべき、と言われましたし、素直になれと言われ続けてきましたけど。宮城で某友人がたっきゅんうちわを買い、札幌でそんな席ならツートップうちわを並べて振れば?と別の友人に言われもしたけど。うん、みんなの言葉に背中を押され、あたしが手にしたのは、たっきゅんうちわでした。
・・・可愛いのよ、これが。かっこつけまくりの今年のたっきゅんうちわに、ふわふわ薄紫と、青紫の薔薇♪あーやーしーいー♪だけど可愛い。大満足です。Oさん作成のひろちゃんうちわと、あたしのたっきゅんうちわ。並べてみたらそりゃもう愛らしいことにー。
ありえないですね。こんな感情でライブ会場に向かう日が来るとは。人生とは不思議なもので・・・(照笑)
地下鉄で会場に。雨はぱらぱら、という感じ。
着いてからすぐに、列の最後尾もはっきりしない大渋滞のトイレに並ぶ。これで30分くらい掛かった気がするー。みんな焦ってるから、殺気立ってて怖かったー。出てきたらもう、あと15分くらしいかないの!いや、10分だったか。とにかく急げ、です。
札幌ドームのアリーナって、まずスタンドの上のほうに出て、スタンド通路のせまーい階段を降り、アリーナに下りるというやり方。下から直接入る入り口は無いので仕方ないけど、階段上がって下りるって、これなんとかならないのか。
まぁ、何はともあれ、あれですよ、アルファベット2番目の、数字は二桁の1個手前ですよ!どうよ、どうなのよ座席!?
・・・・来ました。あります「B9」!ありました。Eブロックの後ろでもなく、A1の外側とかでもなく、ちゃんと、B8の向こう側に、C9の前に、ありました。ブロック脇をすり抜けて、入る。椅子の後ろを確認して、席に着く。あった。あったよ席。そして、あったです、ステージも。目の前に。胸くらいの高さの柵があって、ほんの1メートルの間があって、その先にあるのは、まさしく出べそステージ。まっすぐ、まっすぐに花道が伸びていったその奥にはメインステージ。そして、ぱかっと開いてリーダー様が偉そうに出てくる階段が、あたしの席のまっすぐ先に、あるのです。
うわーマジだよほんとうにあるよー。
Oさんに言わせると、最初からこういう席だと信じて疑わなかったそうですが、でもね、なんかこういう事態に陥ったときって、あらゆる「悪い可能性」を考えちゃいませんか?ダブルブッキングなんじゃないかとか、とんでもない遠くにあるんじゃないかとか、飛行機が飛ばないとか、そりゃもういろんなことを。
とにかく、この席なんです、あたしが当てた、チケット。
テンションが、上がりっぱなしだったテンションがさらにあがるー!そんな気分で、ブーツをかかとの高い靴に履き替えて、ペンライトとメモ帳、それにうちわを用意する。
うふ。出しちゃった、たっきゅんうちわ♪ふわっふわの、たっきゅんうちわ♪
あーバカですねー。でも仕方ないですねー。
ちなみに服は。一昨年のえすまっぷツアー、福岡のたっきゅんBDに着た、生成りの、裏フリースオモテは光沢ある薄い生地の、ノースリワンピです。袖ぐり、襟ぐり、裾、前開きファスナーの縁にカットレース加工してあるかなり変わった服。きっとこう書いてもイメージわかないと思うし、あたしの服に興味もお持ちでないと思いますが、ふと気づいたらたっきゅんBDと同じ服だったなんて、あたしったらやっぱり○○ファンねーと思った次第で。(なぜ伏せ字)
ちなみにその服、一昨年のその日に知り合いに会った時、その日のコンセプトとして「白。あなた色に染まる・・・」と言い掛けたところで殴られそうになったのでした。
足元は服と同じ色のブーツ。
以下、次号!
なぜなら、命のメモ帳を忘れてきて、今日は実家お泊りだからー!
しかも、今になって、「メモ見ようっと♪」と思ったら忘れてきたことに気づいてるし(涙)
予告。脳内記憶装置オーバーフロー。見たもの、聞いたもの、交わしたもの、落ちてきたもの。
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