“白 い 影”


何をどう言ったらいいのかわからない混乱した中でお届けするこの先どう進むか方向のわからないレポ





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第8話(新聞に出ていたサブタイトルによると『直江庸介の秘密』)


前回の終わり。屋上(鍵の掛かる会議室ではなく屋上というのが既に切羽詰まっている)でフロノスを打っているところを三樹子薔薇に目撃され、見られたことに気付く直江せんせい。飛行機が真上を行く轟音と痛みのピークが効果的に絡み合い、逆光と美貌が絶妙に反射し合うとは、スタッフめ中居さんの美貌をとことん知り尽くしてるなという演出。飛行機は頻繁に飛ぶだろうけど、このときの爆音はよかったね。そして、逆光から少しそらされた直江せんせいの顔は夕日に薄いオレンジ色に照らされて、綺麗な輪郭と部品の配置とを際だたせるのですね・・・・(見方がかなり間違っている)。
「誰にも言うな」と直江は言うけれど、三樹子薔薇は誰にも言えるわけありません。何の薬を打っているのかなんて、ちょっと事務を手伝ったくらいのお嬢さんにはわかりませんもの、もしかしたら直江せんせいは麻薬中毒に・・・?とか思っても不思議じゃないし。
・・・・あの直江せんせが、屋上で薬を打ったりその瓶を回収せずに立ち去ったり、なんたるミス、と思う。直江せんせいがそんな単純なミスをするわけないじゃない、とも思う。・・・・だけどきっと、こういう単純なミスをしてしまうときが、人間にはあるのよね。魔が差すとき。気がゆるむとき。警戒心が薄れるとき。直江せんせいの痛みが、深刻になっていることの現れかと、見ている者もツライですわ・・・・

階下ではたんぽぽラッキー倫子が、石倉氏の遺品ハーモニカを持って直江せんせいを探しています。露骨な探し方だわ。迂闊だわ。ここちょっとイヤ。なんで、「倫子が」直江を探してて、「親しいわけでもない他の人が」『いつもの屋上』なんて言うのでしょう!おかしいよ!おかしい!おかしいおかしい!ドラマの中の倫子がそういうことにすぐには気付かない性格として描かれる意図があるのか、それとも、倫子が直江を探してるっぽい画を撮るためにそういう会話が入ってしまったのか・・・・後者だとしたら迂闊だ!!前者だとしたら許し難い!!・・・・いいけど。
・・・・余談ですが、直江せんせいがハーモニカを吹くシーンがあってその練習を中居さんがしていたというのが、どっかの雑誌のレポに出ていた気がするんだけど、もしかして、使われなかったシーンなのかしら・・・?それとも、これからそのシーンはあるのかしら?

直江せんせいは、フロノスの瓶を放置したまま、階下に戻ってしまいました。まだ顔には玉の汗が浮かんでいます。あぁ、なんて美しいそのお顔!目が、まん丸な目が、なんて可愛く泳いでいるのでしょう。あぁ・・・・

たんぽぽ大ラッキー倫子の訪問、にっこりとした「こんばんは」に、「うん」と答える直江せんせ。あぁ・・・・可愛い・・・・その無表情な「うん」!
たんぽぽ大ラッキー倫子は、二つのカップを手にやけに嬉しそうですが、直江せんせいのほうは、そんな反応を示されてシマッタという顔。直江せんせにはたんぽぽ大ラッキー倫子が感じたような恋人気分って感じはないのですよね。たんぽぽ大ラッキー倫子、直江せんせがみずからその手を取ったのだとは言え、ツライ態度をとりますな。直江せんせ、その嬉しそうな様子が辛いはずなのに・・・・(涙)
「うん」とか「別に」とか、言葉がとにかく短い直江せんせ。たんぽぽ大ラッキー倫子のように恋人気分盛り上げピークがすぐに訪れるタイプの女の場合、自分の恋人を「先生」と呼ぶことにすぐに違和感を覚えて、「名前で呼んでいい?」などとふざけたことをほざきそうで心配していたのですが、そういう事態にはなっていないみたいです。

次は、院長とMRのシーン。あぁ津川さん素敵!ここに来て漸く、このドラマに津川さんが出てきた真の意味が!そして、これでホントに学生か?老けてるな菊川!と思っていたMRが可憐に見えたのですわ(笑)。津川さん素敵。あのエロエロ(といっても途中までしか原作は読んでないですが)小説を下敷きにしながらこの爽やかな雪解けの土手のようなドラマの中にあって、主人公でさえいまだに背中も見せない、ちゅうもほとんど無しという異常事態の中で限界とも言えるその抱擁!そう、例えば子供とかが見たら大したこと無いのに、大人が見ると「あら、オトナの関係なのねこの二人!」とわかる絶妙な抱擁でございました。ゆったりと回されたその手。腰と、肩!ホントに、MRが子供ちゃん、若い愛人、可憐な乙女(全然違うじゃねーか)に見える、そのオトナっぷりな抱擁。素敵よ津川さん。MRも可愛いわ。直江せんせ相手だと年上に見えるのにね!(笑)
なんか、いたく感動してしまいました。直江せんせと大人の取引をして、「これで」って言ったかどうかは知らないが直江せんせから身体で支払われていたフロノスの代金ですが、その大人の女MRが、院長の前でこんなにも無力っぽいなんて。ふぅ。ちょっとキャラ違い過ぎな気もしますが、そこがほれ、院長と直江せんせの、経験の差というか、恋愛遍歴の差なのでしょう。そういう演出なのでしょう。直江せんせが、いくら私が注意しても(笑)相手の女性の腰ではなく肩に手を回す愛らしさを遺憾なく発揮する中、この「腰抱き」は身にしみました。えぇ。
・・・・そだ、思い出した。私、通勤途中にこの抱擁シーンのことを考えてて(変?)、そういえばどこかで・・・と遠い記憶を辿ってみたら、ありました。それは「Gift」。4話で、ゲストの桃井かおりと抱き合うシーンで、由紀夫ちゃんこと木村拓哉は、桃井氏の腰を、「ふわん」という擬音が付きそうな笑みと一緒に、ふわんと抱きしめ、腰を抱いたのです。そして、桃井氏(の役の女医さん)に、女性の扱いに慣れてる、と指摘されるのですよ。同じドラマじゃないけれど、これらを総合すると、直江せんせは、言うほど女の扱いには慣れてない、ということなのかしら。女性の肩を抱き、女性の髪ではなく肩に顔を埋めそうになる直江せんせ。案外、そーいうことには慣れてない、真面目な青年医師の顔がそこにあるのかもしれませんわ。
・・・・院長とMRの抱擁にこれだけスペース割いちゃいました!

直江せんせは、おちゃらけ医師の台詞を、歩みを微塵も止めることなく、背中で聞いていたようです。手をちょっと身体から離す独特の歩き方でどんどん遠ざかりながら。誕生日なんて!(笑)ずるい!たんぽぽ大ラッキー倫子!ずるすぎる!誕生日かよ!卑怯だスタッフ!誕生日なんてもん使うな!・・・・春の象徴、生命力の象徴としてのたんぽぽ等、あからさまな「イメージ」の好きなドラマのことだから、誕生日なんてものも、くさい、陳腐と思われつつ、相当な深い意味を(しかも割とすぐにわかりやすい意味を)持っているのでしょう。最後まで見ないと断定は出来ないけどね。曰く、何かの誕生と、何かの終わりの始まり、とかでしょうか。わかんないけどね。
自分の状態を把握している直江せんせいよりも、この時点でいちばん辛いのは三樹子薔薇。直江せんせいの、見てしまったあのシーンがなんなのかもわからず、どうやら直江と進展しているらしい大ラッキーたんぽぽが誕生日であることまで知ってしまう。きっとあれやこれや考え込んでしまうタイプの三樹子薔薇は、苦悩するしかできません・・・・

院長は、子ウサギと化したMRから、直江せんせとの取引の殆どを聞いてしまったみたいです。まさか自分で打つわけは無し、「これは横領、横流し!」と思われるのも無理はありません。直江せんせいピンチ。MRは院長に直江との関係を、院長は婦長にMRとの関係を誤魔化しつつのシーンですが、きっと三人とも、誤魔化しが通用していないことは知っている筈。ここら辺がたんぽぽ大ラッキー倫子とは違うところ。

大ラッキーたんぽぽ倫子は、直江せんせに向かってたばこ吸いすぎと。(笑)ここだけはたんぽぽに賛成だわ!直江せんせ、たばこ吸いすぎよ!せんせったら、大ラッキーたんぽぽ倫子に、家で誕生日を祝ってやる約束を・・・・(涙)・・・・辛いわ私。(バカ)もっと喜べよノリコ。あたしがこれだけ悲しがってるんだからぁ・・・(涙)

小橋先生の患者が、直江せんせの発作と同じ痛がり方をした。レントゲンを見ても、どうやらこれは・・・と黙っていられない直江せんせ。骨髄腫瘍を疑う小橋に対して、MMの可能性もある、と助言。小橋の発言から、MMという病気は若い人には稀だということがわかります・・・・真剣に熱心に検査を勧める直江せんせ。自分のレントゲン写真と見比べて、悲痛な表情を。目が、写真越しの美しい目が、痛々しいです。そこに普段の空気を運んでくる大ラッキーたんぽぽ倫子。向かい合う直江せんせは、天井の空調(?)が、まるで天使の輪のようですわ!白衣を着た、天使ちゃん!みなさまぜひ見返して下さいませ。天使ちゃんな、わっかをつけた直江せんせが、そこにいます・・・・(泣笑)
こういう、普段の空気を運んでくるところが、きっと、直江せんせが、三樹子薔薇じゃなく(MRは論外)大ラッキーたんぽぽを選んだ(というかまぁ、流れ着いたところに倫子がいたんだけど)理由かも、とは思うんだが・・・・だがしかし・・・・どうだろうその普通さというか、何でも無さは!

しかしほんとに・・・どうだろうその迂闊さは。なんであんな待ち合わせを、病院の、門の前で、してしまうのだろう!!!おかしい!直江せんせ、おかしい!たとえそれが、小橋先生に二人の仲を知らせるために必要だとしても!おかしい!さらにおかしいのはそのかばんだ!なんでそんなにぶんぶん振って歩いてるんだ直江!
さらにおかしいのは、直江せんせいの視力だ!地元商店街といった感じのところで買い物をする直江せんせとたんぽぽ。これもまぁ、たんぽぽ母に二人の仲を知らせるために必要なのかもしれないが、なんだか・・・そんなの直江せんせいじゃない・・・(涙)・・・・たんぽぽと!地元商店街で!買い物!たんぽぽー、自分で「ワイン!」とか言うな!おまえ祝ってもらう立場じゃねーかっ!(怒)
直江せんせいの視力。たんぽぽが、まるで直江せんせいに買ってほしいとでも言わんばかりにペンダントを見ているのを、めんどくせぇな、といった風情で遠くで待っていたせんせいは、なのに、そのペンダントがどんなものだったかちゃんと覚えているのですよ!おちゃらけドクターの「今日は誕生日」という台詞を聞いていたように直江せんせはきっと、視力聴力が抜群なのでしょうね。(笑)
たんぽぽ母、登場します。なんかあれですね、昨年の同時期に同じ枠でやっていたドラマを思い出します。下町っぽい女の子の家族に、主人公がばったり出会って気まずい思いをする感じが。ね。
たんぽぽ許し難いです。いかにも、「あれぇ、待ってたんだったわ!」という表情を作って、待っている直江せんせのところに戻るなんて、買ってほしいと、何で買ってくれないんだと言わんばかり!
・・・あたし間違ってる?
たんぽぽ母の挨拶に、可愛い笑顔で応える直江せんせ。患者さんに対するときのように、普通っぽいです。いやん。
たんぽぽ母、直江せんせに、今日食べようと思っていたのであろうものを押しつけます。きっとその中には、パーティっぽいお総菜が入っているのでしょう。そして、直江せんせのお宅のダイニングテーブルに並んだ料理の何割かは、そのお総菜だと思われます。あんまり火を入れたとは思えない料理がちょこちょこと並んでいるような気がするのは、あたしが怒っているから?(笑)
料理うまいんだな、と直江せんせは言ってくれますが、ここでひとつ文句言っていい?あたし、肘付いてご飯食べるのと、お茶碗にご飯粒を残すのと、口にものを入れてしゃべるの、大嫌いなんです。そういえばこないだ、サタスマの感想でも怒ったばかりだけど、やっぱりダメ。直江せんせ、じゃなくて中居さんと、スタッフよ。直江せんせいみたいな方が、肘付いて飯食っちゃダメだろう!
「何がいい?・・・誕生日プレゼントだ」
ここからのくだりは、笑い無しでは見られません。さっき、あのペンダントへの執着を見ている筈の、そしてそれとそっくりのものを買ってくる直江にとって、その質問は無意味なもので、だけど回答はもっと無意味だったかも。
「もういただいちゃいました」
この台詞を聞いて、「え?・・・・やっぱりな。直江せんせのコトかぁ!」と怒っていた人は私だけではないはず・・・違うか!?正解は、一緒にいられるだけで幸せという、直江せんせにとってある意味いちばん辛いもの。そんなこと言うなよ、というところを正確に突いてきます、たんぽぽ攻撃!そう、たんぽぽ発言は、直江せんせにとって、いちばん聞きたくないことの集大成なのですよね。生への執着、一緒にいることの単純な喜び、泣きたいときに泣き、笑いたいときに笑い、怒りたいときにそれを素直にぶつける。辛い筈です直江せんせ。直江せんせがどの程度たんぽぽのことを好きなのか、その感情は現時点での私たちにはわからないけど、その気持ちと、辛さとを天秤に掛けたら、きっと辛さのほうがまさってると思うよ。それでも、たんぽぽ王子の手を取ったのよね、直江姫は。辛いな。その道は。ホント、辛い。自分と感情がシンクロしない、いちばんの秘密も知らせない人との交際。辛い筈よ。
何も知らないたんぽぽにとっては、自分の誕生日を知ってもらったら次は相手の誕生日を知りたいと。ここで今日いちばんの愉快な台詞が!
「8月だ。」
8月なのか!(笑)はーちーがーつーなーのーかーーー!!!!
次に18日って言ったらどうしようかとドキドキしてましたが、9日らしいです。(久利生検事は、11月3日生まれだそうで、これもどうだかなぁと思ったが。JYさんによると、13引く10で3日、よりも、18割る2で9日のほうが少しは難しい計算だそうで、演じる本人と近い誕生日対決は直江先生の勝ちらしいっす。)
爆笑の渦はまだまだ続く。「だからボート」「夏生まれだからボートなのかと」「それはどうかな」
あ〜!!それはどうかなたんぽぽ!ホントに、直江せんせとクロスしないタンポポ倫子の思考回路!どうなってるんだその頭ん中は!
「どんなボートに」「エイトだ」「8人乗り」「9人だ」「そういえばいましたねみんなと逆向いてわーって声出してる人が」「コックスのことか」「・・・先生それだったんですか」「漕いでた」
あぁ!この無口な直江せんせと、これだけ楽しい会話が出来るなんてたんぽぽ凄いよ!あたしだったら帰ってるわ!・・・いや、帰らないか。無口でも、答えが全部単語一語でも、あの美しい顔がリラックスしてたばこふかしてるのを間近で独占映像で見られるだけでも、会話する価値がありますわね!
すごいなたんぽぽ。ここのポイントは、「・・・・」というところ。なんだよお前、コックスじゃ不満か!いやだな、不純ぽいわ!マイナー好みの私は、もしせんせいがコックスだったらどんなに素敵だったか!とわくわくしていたのに。悉く私の感想とは逆の、たんぽぽ倫子。不満なのかコックスじゃーっ!!!
漕いでたと言われて、「よかった」ともらしやがるのですたんぽぽは!きっと直江せんせいも、心の中で、コックスを務めていた優秀なチームメイトの顔を思い描きながら、「コックスをばかにしやがったなぁっ!」と怒っていたに違いありません。酷い女だ・・・・偏見か!偏見なのか!
ところが直江せんせいはコックスではなく、漕いでらしたのです。よかったとは、よく言う。ほんとに。漕いでる姿を想像してた自分の勝手な思いこみへの、「よかった」であります。
私が行ってた大学は体育の種目がとてつもなく多くて、ありとあらゆる競技があったのです。前に書いたかなぁ、あたし自身は、剣道とアイススケート(フィギュア)をやりました。その中に、合宿制のボートってのもありました。たぶんエイト。知人で数が揃うなら同じボートになれるということで、うちのサークルでは示し合わせてボートを選択する男子が多かったっす。また、高校のクラスでいちばん優秀だったKくんは、クラスでいちばんの暴れん坊でもあったのですが、大学でボート部に入っていたそうっす。・・・あのむさくるしい奴らと、美しく渋く艶麗な直江せんせいが同じ競技とは・・・・(涙)
ここで出てくる、「7番目」という数字。直江せんせいにとって、7は因果のある数字なのでしょう。7と○で囲んだものをレントゲンの袋に書いている直江せんせい。「七瀬の七か」と恩師に訊かれて、いたずらっ子の微笑みで「そうです」と答えた直江せんせいですが、もしかすると、七番目を漕いでいたから七なのかもしれん、とちょっと思ったです。もしかするとね。恩師の言葉に、にこっと笑ってたけどね。あぁ、そんなあなたが好きよ直江せんせ。

たんぽぽ脳天気倫子は、直江のことをだいぶ知ったと嬉しそうで、それを見る直江せんせの複雑な顔が(ちょっとみのまんた入ってるが)複雑そうでねぇ・・・・チェックのシャツが愛らしいなんてちょっと思ったりもして・・・・倫子強い。やっぱり三樹子薔薇、このタイプにはかなわねーよ、あんたは。可哀想に。かなわないってのはちょっと違ってる。勝てないっていうのかなぁ?とにかくね、相手が悪かったな、三樹子薔薇。

直江せんせは、医局からのポケベルで出ていきます。ここでもたんぽぽの強みが。待ってると。曖昧に頷く直江せんせ。相変わらず、鍵はかけないのね。

訪れた医局では、安易に診断をつけようとする小橋に抵抗する直江せんせ。MMに拘ると言われて。そんなとき、発作が・・・!(涙)この発作が(涙)いつもよりひどくて(涙)
たんぽぽ倫子がケーキを開けて喜ぶシーンと、発作のシーンが交互に繰り返されます。
倫子たんぽぽ、母がわざわざ予約をしておいてくれたケーキだということには気付くのに、その母をほっぽって男の家に外泊することには何の感情も持っていない様子。それってどうだろう。これ、普通?自分の誕生日にお祝いの買い物を二人でしてるところ(しかも紹介してない男)を母に見られて、そのまま、男の家に・・って、普通に出来る?その前にあたしだったら、親に会いそうな商店街では買い物せんだろう。って思うんですが、これは古いの?
三樹子薔薇は、拾い上げたフロノスの瓶の処置に困って、ついに行動を。怖いけれど知らないよりはいいと、医局へ。
たんぽぽ脳天気無頓着倫子は、部屋の整理を嬉しそうにしながら、自分が拾ってきたガラス破片を直江せんせがまだ捨てていなかったことを発見。でも、さほど喜んでいません。変ね・・・・もっと嬉しそうにしてもいいんじゃ?普通だよねその反応は。直江せんせがその物体に注いできた気持ちと釣り合わないわ・・・・(涙)

三樹子が忍び込んだ医局では、直江せんせが俯せで。せんせの発作は始まったところで。いつもよりひどいその発作(涙)・・・・・抽斗の薬を取るように言います。その見開かれた目・・・・(涙)
直江の部屋では、支笏湖の写真が倒れました。もう、そーいうことして・・・・・
そうしている間にもせんせいは、三樹子に出させた注射器セットに薬を入れ、腕に・・・打てません(涙)・・・・打てないのです、手がふるえて・・・(涙)

一方たんぽぽ倫子は、クロゼットのレントゲン写真の束を見つけてしまいます。七と書かれた、袋の束を。全部が同じ人のレントゲン写真を。健康な人がそんなに何百枚も撮るわけは無いから、何かの病気に侵された、写真の束・・・

直江せんせは、三樹子薔薇に打ってくれと頼み、三樹子は打ちました。へたり込む三樹子薔薇。ふらふらと立ち上がる直江せんせ。絞り出すように、すまなかったと・・・・(涙)・・・・三樹子薔薇、同情するよ・・・・あたしいったい何をしたの?!って。直江せんせ、そんな、へたり込んだ三樹子を放置したまま(酷い)立ち去ります。たぶん、まだ薬の余韻で、普段の直江せんせとは別の人格が入ってるのでしょうね・・・・たぶん・・・・第1回の最後のたんぽぽのキスする直江せんせのように、別人格なのですね・・・振り返って、ゆっくりと、すごくゆっくりと、笑いの形を少しだけ刻んで、去っていくのです。三樹子可哀想。振られ、冷たくされ、どーでもいいような女と付き合うのを見せつけられ、秘密を知ってしまい、その片棒を担がされ、放置される・・・・あぁ、三樹子薔薇、可哀想・・・・・(涙)
直江せんせ、仕方ないかもしれないけど、せめて部屋の外まで、連れていってあげて、三樹子を・・・・(涙)たぶん、薬に支配されてて仕方ないんだろうけど(その証拠に、クッと顎を上げて待合室で直江せんせいは眠ってしまいました。病的な息をしながら・・・(涙)・・・・せんせ、病と薬に支配されてる・・・(涙)・・・・)
首をのけぞらせて眠る直江せんせは、死ぬほど綺麗でした。

一方、やっと、不安を感じ出すたんぽぽ倫子。
直江せんせは、マーラーアダージェットが流れる中、寝入っています。これはたぶん、薬の世界からこちら側に帰ってくるためのトランス時間なのでしょうね・・・・これは想像だけど、たぶん、薬の間隔が短くなるにつれて、戻ってくるのに長い時間を要するようになっているのではと・・・・・(涙)想像だけど・・・・
まるで、生きていないような、その横顔。美しくて、中居さんの美貌を最大限に生かした美しさなんだけど、青白いその映像は、まるで、エンディングに出てくる水の中の映像のようで、うろたえてしまいます。
夜間照明の青。レントゲン写真の青。水の中の青。青は、このドラマでは限りなく怖いです。
今日のたんぽぽが青いニットを着ているのもその一環か・・・

戻ってきた直江せんせ、たんぽぽを抱き寄せて。ずっとそばにいてくれと。
ここでのたんぽぽの返事は、さっき見てしまったものである程度何かを想像していることを反映して。「ずっとそばにいます」ではなく、「そばにいたいです」なのですね。この台詞どっかで・・・と思ったら、ロンバケ。ここにいろ、俺のそばにいろ、と涼子(松たか子)に言う瀬名くんに、涼子は「ここにいます。先輩のそばにいます」と言うのですよ。「います」と宣言した涼子ちゃんは瀬名のもとを去ってしまうけど、「ここにいたいです」と言ったたんぽぽは、きっと去らないのでしょうねぇ・・・・
ここでも直江せんせいは、たんぽぽのかろうじて背中上半分に腕を回しています。不安なのね。子供が母に抱きつくように、肩とか背中に腕を回してしまう直江せんせいです。肩先に顔をつけるようにして。
・・・・まったく余談ですが、まあちん様によれば、ここにいろ、という直江せんせの言葉にちゃんと呼応しなかったたんぽぽ倫子の代わりに、とんでもない人が応えてくれたようです。その人の名は久利生公平検事!その翌日、「俺がそばにいてやっからさ」と!ありがとう久利生検事!直江せんせのそばに、ずっといてあげて!(笑)
・・・・余談でした。
せんせは、倫子が物欲しげに見つめていたペンダント(なのか?あれは道ばたで売ってたんじゃ?どこで、夜中にそれを?)を。相変わらず腕をあげてたんぽぽの肩を抱く直江せんせと、そのせんせの背中をがっと男らしくつかむたんぽぽ倫子というギコチナイ抱擁ではあります。
せんせ、疲れてます。酷い、今までにない酷い発作の後なのですから。クマが浮いてます。
次の朝、雨音に気付いてたんぽぽが起きても、直江せんせは熟睡してます!まさに熟睡。激烈な発作の後、薬の影響が切れるか切れないかで帰宅した直江せんせに何かする気力体力が残っていたとはとても思えず、たぶん、・・・これは私の想像ですが・・・・あくまで想像ですが・・・・直江せんせは、何もしてないんじゃないかと・・・(笑)・・・・だってねぇ、あんな酷い発作の・・・・もごもご・・・・・
直江せんせの寝顔は最高にキュートです!愛らしい。腕だけちょこんと布団の上に出して、すやすやと眠るその顔はまるで赤ちゃんのよう。前夜きっちりとアップになっていた髪は、ほんのりおろされていて。あぁ・・・可愛い!こんなに愛らしい直江せんせが、酷い発作の後で、あの体力無尽蔵っぽいたんぽぽ相手に、あれやこれや・・・無理!きゃー!

三樹子薔薇は、昨夜の恐ろしい体験を胸に、出勤しています。一人で不安を抱え、誰もフォローしてくれない三樹子薔薇は孤立。可哀想・・・とても可哀想・・・(涙)・・・・・

土砂降りの中、たんぽぽ無邪気過ぎ倫子は直江せんせを引っぱり出して、仕方ないから学生時代のたまり場を教えてしまう直江せんせ。せんせは、休日仕様のちょっとだけふわんとさせたヘアスタイルに、これも休日だけ着ているちょっと細身の可愛いコートをお召しです。
孤立性形質細胞腫(?)だったという、小橋の担当患者。形質細胞というのは、リンパ球の一種だそうです。これが、MMに進展する可能性があるのですね・・・・・小橋くん、無邪気に、なぜ詳しいと再度尋ねます。恩師が専門だから、と直江せんせい。そう、直江せんせいは、七瀬先生に、専門の私でも感心すると、言っていたんですよね。つまり、どう明るい方に考えようとしても、直江せんせの病気はMMというものであることがわかってしまうわけです・・・・(涙)・・・・・

気付かない小橋先生のもとに、鍵束下げた悲壮な三樹子登場!
一方の無邪気過ぎ倫子は、必死でしゃべり続けます。ここはもう、知らないからではなく、知っている(感づいている)からこその、しゃべりつづけ攻撃ですね。
しかしここでも軽く笑いが。直江せんせ・・・・あなた、野球を。その身体で!野球を!好きだったのならなぜボートに!そこには秘密が?でもなぜ野球を・・・・(涙)日曜夕方の、黒○人を思い出すじゃないですかぁ!(涙)なぜ野球。子供の頃ならともかく、どうして中高で野球部!(涙)(笑)
その話題に無理があると思ったのか、直江せんせは突然、たんぽぽをボートに誘います。・・・・発作が酷かったのがよほど堪えていたのでしょうか(涙)・・・・野球をやろうとか、夏になったらボートに乗せてやるだとか、遠い日の約束ばかりを機関銃のようにさせる倫子に辛くなったのでしょうか、かなえてやれるのは、ボートに乗せると言ったことぐらいで、だから急に、悪天候をおして、ボートを言い出したのでしょうね。(涙)(涙)かなえてやれる、数少ない約束を果たすために。
だけどボートは営業して無くて。おかしいな。直江せんせが、早朝だか深夜だか、乗りに来たときには、営業してないだろうけど漕ぎだしていくことが出来たじゃないのよう。

一方の三樹子薔薇。ついに小橋先生に、フロノスのことを尋ねます。

ボートはたんぽぽの怪力でもどうにもならなくて、直江せんせは、自分から避けた筈の「また今度」という出来もしない約束を自らしてしまうのでした。(涙)たんぽぽ、その切なさに少しは気付いているようで、だけど・・・言わなくてもいいことを言って、また直江せんせを悲しませてしまうのですよ。「約束があるってことは、楽しみがあるってこと」ですと。(涙)直江せんせはね・・・・・だから、悲しくなって、思わず手を取ってしまったのよ・・・・

医局では、三樹子薔薇が、マスターキーで直江せんせの机の抽斗を開け、この前自分で注射させられたそれを示します。そしてそこには、レントゲン写真も・・・・小橋せんせはそれを見て、だんだんふるえが・・・たぶん、三樹子にフロノスを打っていると聞かされたときから、いろいろな病気の名前が頭を駆け巡っていたのでしょうね・・・そして、たまたまリンパ球の病気の診断に的確過ぎるアドバイスをくれたばかりだというのもあって、専門でない小橋にも、すぐにわかったのでしょう・・・・
書くのが辛いです・・・(涙)・・・・多発性骨髄腫、MM・・・・・(涙)・・・・・しかも、医師の震える声で「こんなに転移して、これじゃ・・・」と言わせるなんて・・・・・脚本演出、酷い!!!!あー!!!!
むごいっむごいわっ(涙)
直江せんせ・・・・・
幸せの裏側で進んでいく病気じゃなくて、最初から隠すものがあってそれが前提にあっての交際だったたんぽぽのほうも、不安を抱え込んでいられる性格じゃなくて、訊いてしまうの、あれは患者さんのですよね?って。
(涙)
酷い・・・・・・
耐えるのも、隠すのも、辛いのだけれど、言うのはもっと辛いのよっ!(涙)

直江せんせの美しいアーモンドアイが閉じられて開かれて、その静かなスローモーションで本編は続くのです・・・・(涙)


ほう・・・・・
病気のことが明らかになる医局のシーンと、直江せんせ自身が追いつめられていくデートのシーン。なんでこんな、辛い展開をするのよう(涙)・・・泣かないんだけど・・・・辛いわ!なんでこんな、何もかも、逃げ道を塞ぐような展開にするのよう!(涙)


あとたった2回。次回予告はおっそろしい急展開に!!!!
たんぽぽはレントゲン写真から病名を知ろうとし、小橋は直江せんせに生きてほしいと説得し、危篤(ええっ?!)の三樹子薔薇は、院長に直江せんせいが死んじゃうと虫の息で・・・・・・!!!!
せんせい!せんせいも、三樹子も、生きて!!!!!








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