日本語名 羅湖
中国語名 罗湖
国名 中華人民共和国
・2010年1月17日 作成
訪れた日 2007年3月13日~
 

香港の通勤電車は摩天楼から郊外に走り、高層ビル群が無くなり手付かずの湿地帯が現れる。小さな川を挟んだ対岸には高層ビルが迫ってきている。しかし香港の手前で止められているかのように見える。列車はやがて国境の駅、「羅湖」に到着する。大勢の人が中国国境に向かう。週末ともなれば国境越えに30分待ちは覚悟しなければならないイミグレがここにある。

狭い川を挟んで両国のイミグレがあるので、人は徒歩で川にまたがる密閉された橋を渡る。上層と下層に分かれており、出国側、入国側で通路が異なる。とても短い距離だが、ここを境に世界が変わる。道路は左側通行から右側になり、広東語から北京語に、そして人の雰囲気も・・・。法治国家から無法地帯に入った印象を受ける。中国側で一歩外に出たら、ひったくりや悪質な白タクの客引きに絡まれる。中国側の街の名前は深圳・・・。

中国一治安が悪い、スリ、殺人、犯罪のオンパレードで独りで歩く事は避けるように・・・・。深圳について予め警告されていた。実際に怖い街でスリの被害にもあった。治安もよく、清潔な香港と川を挟んで対極にあるのが深圳。香港の人は自由に往来できるが、中国側の人には厳しい制限があり、長い申請期間を経て、回数、日数に制限つきの通行書が渡される。最初は不公平だと思ったが、無秩序の深圳の人達が香港に押し寄せたら、安全で清潔な香港が・・・・。仕方ないのかもしれない。

この国境だが、始発電車から終電までしか開いていない。深圳で呑みすぎた時、酔っ払った状態で、終電に間に合うように走った事が度々あった。そして、いくら慣れても、中国から香港に入った瞬間に、「無事に帰ってきた・・・」と、ホットする感覚は変わらない。


香港側の展望台から深圳を望む
昔の鉄橋か?

香港がイギリスに統治される前はここの往来は自由だった

中国側の国境
中国側にショッピングセンターがあるが、ニセモノで有名

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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