日本語 中山陵・明孝陵
中国語 中山陵・明孝陵
国名 中華人民共和国
・2013年1月14日 作成
訪れた日 2012年1月24日
 

階段を延々と登ったところに孫文のお墓、中山陵がある。中国の偉人の墓はどうして、こうも巨大で他を威圧するように出来ているのだろうか。階段は徐々に急勾配になる。勾配の角度が違うのは意味があるときく。そして孫文が亡くなったのは近代の1925年。これほど人工的な凄いスケールの墓をたてるのには政治的な意図を感じるが、行った事は無いが、北京の毛主席記念堂(毛沢東の墓)を凌ぐスケールがありそうである。丘陵地をうまく使って出来ている。

中国を訪れると、中山という地名を多く目にする。北京、上海、武漢、南京、大連に中山公園がある。これらは、全て孫文の事である。孫文は辛亥革命を起こした革命家で、中国の近代化に大きく貢献した人である。中山というのは、日本に亡命時代につけた名前に由来するという。孫文が作った国民党は、今は台湾に追われてしまった。台湾の紙幣にもなる人であるが、中国共産党からみると孫文を崇め奉るのは思想的に違うような気がする。孫文は日本人と結婚したし、親日でもあったようだ。日本と中国は協力してアジアの発展に寄与しようとしていたようだ。大東亜共栄圏は本来その意味であった筈であったが、日本がその後、侵略で実現しようとしたところに間違いがあったような気がする。孫文は南京大虐殺紀念館が出来る事は望んでいなかった筈である。

ここには明孝陵という明の初代皇帝である朱元璋と皇后の墓地がある。紫金山の南麓には明孝陵、中山陵 、霊谷寺が隣接しており、豆電車のようなオープンバスなどがそれぞれを結んでいる。実際には、明孝陵から先に訪れて、後で中山陵に行ったのだが、歴史を感じるならば明孝陵を訪れるべきだし、中国の近代史に興味があれば、中山陵を訪れるべきだろう。その明孝陵は、周り一帯も明孝陵景区として、公園が整備されている。世界遺産でもある。参道に立ち並ぶ動物の石像も何か理由がありそうで面白かった。とても広くて歩くのは少々疲れる。


明孝陵景区全体を記載した観光地図。南京大虐殺紀念館もあった。
明孝陵と、頂上からの眺め
中山陵と、頂上からの眺め
明孝陵景区を結ぶ乗り物。遊園地然としているが、歩くにはとても広すぎてとても重宝される。
南京駅。外から見るとそれほどではないが、中はやはり圧倒的な迫力のある駅である。上海に向かう新幹線や在来線が発着していた。

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