日本語名 ペナン島 ジョージタウン
英語名 Gurney
国名 マレーシア
・2013年4月6日 作成
訪れた日 2011年1月17日〜
2012年6月30日

まだ夜明け前、教会から流れてくる鐘の音で目が覚める。ジョージタウンの街並みはまだ夜中の様相で、体も覚醒していないが出勤時間である。東京とペナンの経度の差は40度。15度で1時間という時差の目安を考えると2〜3時間の時差があってもおかしくないのであるが、東京との時差は1時間。7時に会社に向かっているが、東京の感覚で考えると実質5時30分である。眠いわけである。

ジョージタウンはペナン島の中心街で、かつてここを支配したイギリスの国王ジョージ3世に因んで名づけられた。欧米の植民地支配は負の歴史である筈だが、マレーシアの人は殆どが英語を話し、仕事はブリティッシュ スタンダード (英国規格)で行われる。日本の統治が下手だったのか、イギリスが上手かったのか・・・。ペナン島には中華系とインド系の移民も多く、マレー系を含めて、感覚的にはそれぞれ1/3を占めている。しかし、ビジネスで要職を占めるのは中華系、役人だけがマレー人である。ちなみに日本もここを支配した事があり、潜水艦基地があった。

ペナン島はリゾートとして知られていて、街並みは世界遺産に登録されている。しかし、私は仕事で訪れるだけで、しかも勤務地はペナンから車で1時間のジャングルの中だった。また滞在も、日曜の夜から土曜の朝までというパターンが多かった。それでも、若干の時間を見つけては街を歩いてみた。熱帯雨林気候で昼間の散歩は辛いが、多国籍で混沌としながらも、平和で安全。道端で犬が沢山寝ているが、緊張感なく南国の楽園を感じさせた。しかし、数日もいると飽きてしまう。


ホテルから見たジョージタウンの街並み。いつも夜明け前に出て、夜帰ってくるので、このような昼間の景色を見る事はあまり無かった。
こういう古い街並みが評価されて、この街は世界遺産に登録された。日本食レストランもあり、住むにはそれほど困らないと思われる。車の交通量は多く、渋滞がひどい。信号も少なく、道路の横断はスリルがある。
かつては路面電車が走っていた。線路跡も残っている。意図的に残しているように思えるが、少し中途半端である。ペナン博物館に行けば資料も展示されている。もし、この街並みに路面電車が走っていればさぞ似合ったであろう。しかし、この渋滞の中では生き残るのは無理だろう・・・。
ペナンに似つかわしくないが、いやおうなく目立つ56階立ての巨大ビル、コムタ(KOMTAR)。夜見ると明かりが全く見えない。気になって訪ねてみると、上の登るエレベータなどは閉鎖されている。ショッピングモールもあるのだが、殆ど閉鎖されていてゴーストタウンの様相を呈していた。耐震構造の問題で閉鎖されたという噂もあるが、真実はわからない。いずれにせよ、廃墟であれば解体すれば良いと思うのであるが、簡単には行かないのだろう。それとも復活する日があるのだろうか。
歩道はこのようにアーケードのような構造になっている。日本の北国で見かけた雁木造に似ている。しかし、狭く歩きにくい。
多国籍な街だから宗教も多種多様。お祭りの時期も民族毎に異なる。インドのお祭りの派手さが印象的だった。一番大切にされているのはイスラム教であろう。モスクから流れてきるお祈りが印象的である。
セントジョージ教会は、荘厳すぎて、他と比べて少しあまり親しみがもてないような感じがした。

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