日本語名 上海⇔杭州
中国語名 上海⇔杭州
国名 中華人民共和国
・2010年10月10日作成
訪れた日 2008年12月7日

突然、予定が変わり時間を持て余した。そこでホテルの近所の切符売り場に行き鉄道の切符を買う。中国語が出来ないので筆談であるが、杭州と書くと行きと帰りで別の列車種別の切符が発券された。行きはD167(動車組・・・300km/h以下の特急)、帰りがT178(特快・・・特急)。嫌なことがあり、本来なら自棄を起こしそうな状態であったにも関わらず、切符を手にするとつい気分が高揚してくる。

上海南駅は、透明なガラスに覆われたスケルトンの円形ドーム型の駅。3万㎡というドームの面積は、日本の駅では見る事が出来ないほど巨大な規模である。夜、高速道路からこの駅を眺めるとまるで不夜城のように輝いていてSF映画でもみているような感じを受ける。この駅を出発するD167はCRH1型電車で広深線(広州‐深圳)でも馴染みのあるボンバルディアをベースとした新幹線車両である。

外国人の乗客も目立つ満席で出発した列車は、郊外の地上を走る地下鉄などを眺めつつ田園地帯へ進んでゆく。田園地帯といっても、高層ビルが途切れる事なく続く。在来線を行くので、新幹線に乗っているイメージではない。在来線なので、なかなか速度があがらず200km/h以下で走行する。巨大な操車場をかすめる事もあり、この国では、日本とちがい貨物輸送が鉄道の大きな役割である事を実感する。1列5人がけの車内は狭くあまり快適ではない。1時間半弱の乗車時間であるが若干退屈であった。

帰りは、古色蒼然とした客車の特急。食堂車や寝台車も連結されており、山東省の济南まで行く列車である。座席車は満員で席に溢れた人で車内は息苦しいほどだ。上海までの所要時間は行きの列車とほぼ同じであるが、運賃は半額ほどの29元(400円)程度。中国では在来線の列車は庶民の足である。外国人の姿はなく、あまり裕福とは思えない人で溢れていた。20時15分ほど走り、「上海南」に到着。殆どの客が入れ替わり、8分停車して列車は旅を続ける。終点に到着するのは明朝7時40分である。


巨大なガラスドームの上海南駅
新幹線を目指して客が集まり始めた。中国では列車に合わせて改札が行われるのでホームで待つ事ができない。
近代的な列車を2編成連結していた。外観を見ると、ガムテープで補強されている部分もあり不安が・・・
巨大な操車場をいくつもみる事ができる
杭州でみた特急列車
同じく快速列車
帰りの特急列車の車内はこんな感じ
上海南到着

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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