日本語名 杭州
中国語名 杭州
国名 中華人民共和国
・2010年10月17日作成
訪れた日 2008年12月7日

西湖に沈む夕日は美しかった。こんな所で何をやっているのだろうか・・・。ふと、そんな事が脳裏をかすめた。冬の夕方、日が暮れると急速に気温が下がってくる。ひとりで湖畔に佇むと寂しさがつのる。それが、海外で見知らぬ街だとひとしおである。

杭州駅から「Y2」という西湖を周遊するバスに乗れば主な観光地を巡る事ができる。まず西湖畔の「雷峰塔」を訪れる。オリジナルは977年に建てられたものだが、現存するのは2002年に再建されたものである。歴史的価値は全く無いが展望台から眺める西湖は美しい。付近に神社仏閣も多いが、拝観料の高さに閉口する。平気で、上海-杭州往復の鉄道運賃(特急利用)を上回る。一般の中国人の年収を考えても高すぎると思うが、それでも日本製のデジタルカメラを持つ中国人富裕層で賑わっている。

西湖に浮かぶ島に向かう。湖畔から島に向かう船は沢山あり、団体客も多いようだ。切符を購入して、一般人の側にまわったが賑わう団体に比較して個人旅行は比較的少ない。小船はまず、「湖心亭」という小島に渡り、その後に最大の島である「小瀛州」に辿り着く。「小瀛州」は大きな島で見所も多い。乗った船で帰らなくても良いので、自由に時間をつぶして、戻りたい時に適当な船を捉まえれば良い。島全体が庭園のようであり、天気も良かったのでノンビリ風光明媚な景色を満喫する事ができた。見所は「三潭印月」という場所である。

西湖のほとりに戻った時は大分日も傾きかけてきた。「花港観魚」で時間を潰しているうちに時間が迫ってきた。西湖を貫く南北3キロを結ぶ提岸である「蘇堤」を行く。南京南路のように電動遊覧車も走っているが、私はひたすら歩いた。「曲院風荷」に到着したが、ここは蓮の花で有名だが、冬では…6月は極楽浄土のような景色になるのであろうか。

さらにいくつか公園やお寺を巡ったが日も暮れてきた。どのお寺も歴史があり、それなりに立派であったが少々飽きてきた。西湖十景・・・一気に見ると食傷気味である。最後は「白堤」で夕焼けを眺めているうちに切なくなってきた。早く上海へ帰ろう・・・最終の「Y2」のレトロ調バスに乗って杭州駅に急いだ。


雷峰塔と西湖
湖畔の船乗り場は観光船で賑わっている
小瀛州(西湖の島)も、湖畔も見所は沢山
蘇堤からの眺め
冬でなければ景色もまた違ったであろう
最後は白堤から

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


back