富山地鉄不二越・上滝線

2016年4月2日作成
訪れた日 2014年11月23日
   

立山線で真っ直ぐ富山駅に向かっても良いが、岩峅寺駅で不二越・上滝線に乗り換える。乗換え駅であるが、まるで別の路線のように離れた場所に電車が止まっていた。まるで小さな迷路のような岩峅寺駅であるが、いかにも地方私鉄らしい雰囲気がある。しかし、そこに停車しているのは最近まで東急電鉄で見る事ができるステンレスカーだった。私にはこの車両は、都心を走る電車というイメージが強い。

不二越・上滝線で富山駅に向かうのは、立山線経由よりも短距離である。しかし、立山方面へのメインルートになっていないのは、この路線に大型車両が入線できなかった為であるが、これから乗車する車両は大型車両である。線路規格の改善が図られたのであるが、立山方面への定期列車の乗り入れは無い。平野の中を行く富山地区の通勤・通学輸送に徹している。

車窓は平凡だが、駅によっては交換設備が撤去されたところもある。古い木造駅舎も多く、とても渋い雰囲気がある。現在こそ、地味な存在だが、かつては立山方面へのメインルートだった時代があった。

乗車しているのは都心の雰囲気のある4ドア、ロングシートの車両である。このような通勤・通学路線を走っている分には合っているが、この車両が本線系の急行電車として観光輸送に当たる事もある。都心からの観光客にとって、この車両が適切かどうか・・・。

南富山駅で富山市内軌道線と接続する。ここまでが上滝線、そのまま不二越に変わるが、両線は一体として運用されている。いっその事、線名を統一すれば良いと思うのだが・・・。市街地を走り、稲荷町駅で本線に合流し、電鉄富山駅に到着。


岩峅寺駅の上滝線乗り場は立山線と離れている。まるで別会社の路線のように見える。

古い木造駅舎も多い。側線跡が寂しいが、運転本数は1時間〜30分間隔で、決して閑散路線ではない。
南富山で路面電車と接続する。この駅から富山の中心部に行く事が出来る。いっその事、上滝線をLRT化して乗り入れれば便利だと思う。

富山は決して大きな都会では無いが、新たにLRTが出来たり、路面電車も元気で、北陸の中心都市、金沢よりも鉄道という面では面白い。

10020形の3両編成。ワンマン化もされておらず、てっきり特急用かと思っていたが、ラッシュ用らしい。

富山駅で西武鉄道のレッドアロー号を発見(現16010形)。2編成あるが、こちらは観光列車化される事なく、車内もオリジナルのレッドアロー号の面影を残している。決して豪華ではないが、旅行者もこの車両なら納得するだろう(4扉ロングシート車では気分が盛り上がらない)。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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