●神岡鉱山(神岡鉄道)

・2004年7月19日作成
訪れた日 2004年5月23日
 

長野県から富山県に抜けるために安房峠を越えた。寂しい山道を淡々と進むと突然、山間に巨大な工場と貨車ヤードが現れる。ここが神岡鉱山である。あまりに唐突に工場と街が現れ驚くが、昔の炭坑や鉱山はみな、こんな感じだったのだろう。

富山湾のイタイイタイ病などで悪名高き神岡鉱山。まさかこんな山中にあるとは思っていなかった。仕事で通り抜けたので、立ち寄るわけにもゆかず神岡鉄道も眺めるに留めた。その後、改めて休日に立ち寄る機会があった。街は、それなりに活気があり、工場も煙を吐いているので現役の鉱山かと思ったが、2001年6月に閉山となっている。閉山から間もないから街並みは全盛期に近いのだろうか。そして、この土地も寂しくなるのだろうか。

何も知らぬ旅人は、廃鉱にノスタルジーを感じて無責任に感傷に浸るが、被害者たちにとって、こんな鉱山、跡形も無く潰してしまいたくなるだろう。それにしても、岐阜県の工場から出た汚染物で、下流の富山県の人たちが被害に合うとは環境汚染は恐ろしい。現在は地球規模で環境破壊が起こっているので人類の未来はどうなるのだろうかと恐ろしくも感じる。

旅人である私は、奥飛騨温泉口から神岡鉱山まで3区間ほど神岡鉄道に乗ってみた。やってきた列車の乗客はゼロ。そして折り返し列車に乗った乗客は最後まで私ひとり・・・。こちらの行く末も心配になってきた。今度は起点の猪谷から乗ってみたいものだ。


神岡の街並み
鉱山には貨車が止まっていた
車窓から見た鉱山
おくひだ号(通常1両使用)
囲炉裏に注目
これはトロッコ?


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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