●北アルプス号

・2002年10月26日  作成
訪れた日 2002年8月5日
 

2002年9月で廃止された特急「北アルプス」。名鉄犬山線からJR高山線に乗り入れ、一時期は富山地鉄に乗り入れ「立山」まで足を伸ばしていた。その後、運転範囲を短縮・延長を繰り返し、最後は名鉄「新名古屋」とJR高山線の「高山」を結んでいた。飛騨に向かうのに「北アルプス」という名称は、立山乗り入れの名残であろう。

「北アルプス」号には前年夏、「犬山」から「新名古屋」まで乗っている。名鉄線内だったが3両編成に十名程度(数十名ではない!)しか乗客がおらず、7量編成で堂々と走っていた時代が嘘のようだった。その頃から廃止が予感されたが、果たして1年後、ついに廃止が決まった。どうせなら、名鉄とJRを結ぶ鵜沼の短絡線を乗りたかった。

2002年8月、廃止を控えた8月上旬。月曜朝入りの可児市(岐阜県)の出張が決まった。日曜日、少し早く岐阜県に入りJR高山線の飛騨金山まで足を伸ばし、上り「北アルプス」号を捕まえ名鉄の「犬山」まで乗る事にした。「ワイドビューひだ18号」に併結された「北アルプス」号は、夏休みの休日だというのに乗客の姿は殆どなく、これでは廃止されても仕方ない。美濃太田で「ワイドビューひだ」から分離された「北アルプス」は、鵜沼直前で、この列車の専用線である短絡線を通り犬山線に合流する。この短絡線、何度か沿線を歩いた事があるが、まるで廃線後のような錆びた細いレールがヒョロヒョロと延びていたのが印象的。信号機が点灯していたからまだ生きている事が辛うじてわかったが、これから撤去されるのだろうか。そのような事を思い巡らせているうちに列車は犬山へ。

北アルプス号の特急券
新鵜沼の短絡線
飛騨金山にて
列車の分離風景
先に出発する「ワイドビューひだ」
新名古屋地下駅(ディーゼルカーの地下乗り入れは凄い)


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


back