●三河安城

・2008年11月11日 作成
訪れた日 2008年5月29日
 

「ただ今、三河安城を時間通り通過しました。あと10分で名古屋です」。新幹線、「のぞみ」の車内放送である。この放送を聞くと憂鬱になる。名古屋についてしまうのか・・・。これから仕事か・・・。同じような気分で、この放送を聞いている人も多いだろう。そんな訳で「三河安城」という駅名は、東海道新幹線をよく利用する人にはよく知られていると思う。しかし、大半の人はこの駅を利用した事が無いのではないだろうか。

「三河安城駅」を利用した事は何度かある。印象は、とにかく不便! 「東京駅」から新幹線で行くには、各駅停車の「こだま」に3時間以上乗らねばならない。「のぞみ」で「名古屋駅」まで1時間40分ほどだから、「名古屋駅」で折り返した方が早い。しかし、いちいち清算しなければならないので面倒くさい。車内清算するには時間が足りないし、駅の清算窓口はひとつしかないので、並んでしまうと時間がかかる。在来線で行くこともあるが、新幹線は停車するのに新快速は通過する。

1988年開業というから、新幹線の中では新しい駅だ。まだ、リフレッシュの時期に達していないせいだろうか、一時代前の設備が現役で残っていて、新しい駅とは相反する懐かしさを感じる事が出来る。反転フラップ式発車案内表示機(通称パタパタ案内板)は久しぶりに見た気がする。案内標識のピクトグラムも懐かしい。在来線電車は国電103系、新幹線は当然初代新幹線0系。

この駅には「三河安城駅周辺地区整備計画模型」が展示されていて、まるで郷土博物館にいるようである。駅舎もお洒落でリゾートっぽい。しかし、周りは見渡す限り畑である。駅前にこそビジネスホテルがあるが果たして利用率は高いのだろうか。この駅は地元が建設費用を負担した「請願駅」であるが、経済効果はプラスなのだろうか。私には、冒頭の、「のぞみ」を利用する人の寝過ごし防止放送が最大の利用価値に思ってしまう。これは間違っているだろうか


新幹線の駅とは思えないお洒落な駅舎
懐かしい国電が・・・
新幹線は0系
駅前広場には人影もなく
模型に地元の熱い思いが伝わる
在来線駅から新幹線駅まで遠い
懐かしいパタパタ案内板


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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