身延線

・2010年7月10日作成
訪れた日 2009年11月03日
 

車窓いっぱいに広がった富士山に向けてカメラを向ける。すると、同じボックスに座っていた初老の婦人が、「電車から富士山の写真を撮るなら、もっといい所があるのよ」と語りかけてきた。確か東海道線を推薦されたような気がしたが、静岡県民の富士山に対するこだわりは凄いものだと感心した。

身延線は富士山の山麓を山梨県から静岡県にかけて走るローカル線である。乗車するのは二度目で、前回は急行「富士川」号で「甲府」に向かったが、今回は普通電車で「富士」に向かう事にする。海外出張が多かったこの時期、日本にいる時は綺麗に冬化粧した富士山を眺めながら旅行したかった。「甲府」を出たら車窓左側に富士山を眺める事が出来る。まわりの山がまだ雪化粧していなこの時期、真っ白な富士山は神々しく映った。

やがて、甲州の山々に遮られて富士山は姿を隠す。ローカル電車は淡々と山道を行き、視界も森林に覆われてしまう。乗車すること1時間少し、「波高島」を出ると車窓右側に身延川が広がる。大きな河川敷をもつ広大な川で、少し日本離れしたスケールに驚く。私は富士山を見る為に、左側のボックスに座ったが、右側にすれば良かったと後悔・・・。

さらに1時間ほど走ると、視界を遮っていた山脈が切れて、憧れの富士山が車窓左に登場する。山梨で見る富士山とは違い、ドーンというスケールで現れるので感動すら覚える。そこでカメラを向けて冒頭のご意見を賜る事になる。

「富士宮」から先は複線になり、電車の本数も増える。ローカル線のイメージから近郊電車に変わる。それでも複線が必要かといえば・・・・。煙突が目立つようになり、富士の広い裾野いっぱいに工場が広がる。富士の裾野が見える静岡からの富士山も素敵だが、工場の煙突がいただけない。


身延線乗り場は甲府駅の端
山梨で見る富士山
トンビが飛び回るのどかな風景
やがて富士山は南アルプスの陰に消える
身延川の大きな流れ
富士宮付近の富士山


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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