●名鉄八百津線

・2003年1月25日  作成
訪れた日 2001年3月1日
 

2001年9月30日に廃止されてしまった名鉄八百津線。この日、旧型電車が走る揖斐線や谷汲線。JR乗り入れの特急「北アルプス」の廃止と重なり、比較的話題にならなかったような気がする。この地味なローカル線には2度ほど乗った事がある。

最初に乗ったのは200年10月29日、三重に長期出張だった休日、ちょっと訪れたのだが時刻は夕方で景色は闇の中。そこで2001年3月に改めて訪れてみたのだが生憎の雨。平日の昼間とあって乗客は少なめではあったが、閑散としている訳ではない。列車も30分に1本はあるわけだし、工業団地がある可児市にも近い事もあり、乗っている限りにおいては寂れた印象は無い。ただし、インフラは老朽化が激しい。駅は荒れるにまかせているし、かつて電化されていた頃のポールも放置されている。まるで廃線跡のようだ。

八百津線は電化区間を非電化した珍しい路線。1984年9月、閑散区間の合理化のために、電気の供給をやめて、流行のレイルバスに変更され為だが、同様な例は名鉄では三河線の末端区間、栗原電鉄にも見られる。しかし、近江鉄道ではレイルバスをやめて再度電車に切り替えたので、この方法が本当に合理化につながっているのか思考錯誤中だと思われる。

どうみてもローカル線の中間駅然とした明智駅だが、30分に一度、広見線の上下と八百津線がやってくる時だけ賑わう。八百津線のディーゼルカーはキハ30型という1995年製造の車両でまだ新しい。非電化当時の、合理化を追求して作った車両は登場から10年で廃車になったとの事。

沿線は山が迫り、トンネルもあり、変化がありなかなか楽しい。7qという距離も適当で、こんなミニ鉄道を廃止したところで、焼石に水とも思うのだが・・・。終点八百津駅は結構大きな駅で(ホームが広い)、夜に着いた時は不気味だったが昼間、あらためて眺めると小さなローカル線の雰囲気が充満していて好感をもてた。

終点八百津
広いホームをもてあましていた
駅舎の雰囲気は良い
明智駅での列車交換


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