1990年2月28日

普通の人は、ジョン・ビーチには行くが、ジニー・ビーチにはまず行かない。何故なら普通のガイドブックには書いてないからだ。道もないし、船から眺めるだけ。そこに行くのは、無謀な事が好きな連中だけ。

ジニー・ビーチはジョン・ビーチのすぐ近くなのだが、そこに行くまでの行程が凄い。崖をよじ登ってゆく訳だが、スリル満点。やっぱり、本当は立入禁止なのではないだろうか?。誰も歩かないような所をロッククライミングするのだから‥‥。

崖の頂上まで登り、ジョン・ビーチの向こう側に行くとそこにはジニー・ビーチが広がっている。到着したジニー・ビーチは、広い砂浜が広がっている。その砂の白いこと!。どうしてこんなに白いのか判らないが、まるで白いパウダーの上を歩いているみたいだ!。砂の粒はこれ以上小さくならない程きめ細かい。そして、どんなに目を凝らしてみても、ゴミだとかは見当たらない。本当に砂以外の物は全く無い。不純物のない砂浜なんて初めてだった。裸足でかけだしたくなるような心境になった。

このビーチを見たら、小港海岸や境浦なんて、たいしたことない。大袈裟ではなく、ここは別世界。まるで天国のような美しさがある。もう感激なんてものではなかった。ああここで死んでも惜しくないなぁ‥‥。この景色を見ずに一生を終える人はかわいそうだなぁ‥‥と思った。そしてその景色を私達だけで独占していた。

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