1990年3月1日

小剣先山は標高111.9mの山だから、10分以内で駆け登った。

頂上からは沖村を見下ろす事ができる。沖村は本当に小さい。この集落は、本当にジャングルの中にポツンと開けている。肩を寄せあってたくましく生きている、と言うより、人間ってなんて小さいのだうと思う。

ここにも戦争の爪痕。開けている高台といえば、高射砲を据えつけるには絶好の場所。高射砲の銃座が、今も空を睨んでいた。おそらく、アメリカ軍の飛行機をここから狙い撃ちしたのだろうが、高射砲なんて、そんなに当たるものではないだろう。むしろ、戦闘機の機銃掃射の絶好の的になったのでは‥‥。

小笠原に沢山残る戦跡、どれも保存している訳ではない。放ってあるだけだ。その証拠にどれも赤錆びて崩れかけている。海には今だに不発弾や薬莢が落ちているとか‥‥。

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