1990年3月1日

御幸之浜は沖村から徒歩30分くらいの所にある海岸。中之平まで南に延びる舗装道路をしばらく歩き、途中からハイキング道に入る。このハイキング道は、登山道のような狭い徒歩専用の道だが、遊歩道として利用されているみたいで、比較的きれいに踏み固められている。

ここは海中公園に指定されている地区。もう見慣れたが、サンゴと水中の岩礁が美しい。水中で、また熱帯魚を追いかけ回した。遠くを見ると黒潮特有の海の青さ、つまり群青色が太平洋を感じさせ。近くを見ると岩浜のおかげで濁らない海水が、透明で美しい。天気も最高、海岸に立っているとジリジリ肌が焼けてくる。小笠原に来て、初めて晴れた海岸に立てて嬉しかった。季節は春なのにここは盛夏。

最高の気分で海岸を振り返る。もう珍しくもなくなったが、ここにも戦争の傷痕がある。崖から海岸をにらんで、トーチカが細長い覗き窓が不気味な穴を開けている。穴の中を覗いてみたが、人骨が転がっていそうなので気味悪い。

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