1990年2月28日

釣浜には一寸迷った。20億円をかけて改装されたが、生徒は20人しかいないと言われる東京都立小笠原高校(小笠原唯一の高校、つまり小笠原には高校生が20人しかいないという事だ。)の脇を通り、未舗装の急勾配を登る。父島の土は火山性の赤土で、雨が降って滑りやすい。スリップに悩みながらジャングルに突入。途中でバイクを停めて、そこからジャングル道を下ると海に出られる。ジャングルといっても、歩く所は結構整備されていて、迷うような事ま有り得ない。

ここも、防空壕などがそのまま残されている。もう慣れてしまったが不気味ではある。さらに、崖には、トーチカという防御陣地がある。周りをコンクリートで堅固に硬め、細長い窓を作り、そこに機銃を据え付けて、上陸してくるアメリカ兵に対して、機銃掃射などをしたのだろう。そこで殺された人も多いだろうし、そのトーチカの中で死んだ人も多かった事だろう。幽霊が出てきても不思議な事は何もない 。



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