1990年3月4日

初寝浦に行く途中に、山の中に突然、大きなお椀型アンテナが見えてくる。これが宇宙開発事業団の小笠原追跡所だ。

訪問者ノートに自分の名前を記入して見学させてもらった。コンピュータールームや様々な近代的設備を見せて戴いたが、説明も難しすぎて私にはさっぱり判らない。専門用語もバンバン出てきてとにかく「?」だった。それでも、なんとか理解できた事は、種子島で打ち上げられたロケットの、種子島宇宙センターからの電波的可視範囲外のロケットの追尾、テレメーター受信、コマンド指令を行う所が小笠原追跡所だという事。 このような追跡場は、種子島と小笠原とクリスマス島にある。種子島→小笠原→クリスマス島とリレー追跡するのだが、小笠原の役割は、H−1ロケットの場合、打ち上げ278秒後の2段目ロケット点火から、641秒後の2段目ロケットの燃焼停止までの追跡。その後はクリスマス島の追跡所にバトンを渡す。

3ヵ所の追跡所とはNTT回線によって筑波宇宙センターと結ばれている。ここは日本の宇宙開発の最先端であり、最高技術が集められた所だ。ロケットが打ち上げられる時は、本土から沢山の技術者がこの離島にやって来るそうだ。


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