●岩徳線

・2020年1月25日作成
訪れた日 2018年4月29日
 

ローカル線には不釣合いな長いホーム、。長大編成が行き違いできる有効長のある交換設備。訳有りな路線だとすぐわかるのが岩徳線。その理由はかつて山陽本線に組み込まれた時代があったからである。山陽本線のバイパス路線として、徳山駅から岩国駅をショートカットする為に開通し、旧山陽本線はローカル線に降格された歴史もある。しかしながら、山間部を走る為、複線化は難しく、海側を走る旧山陽本線を複線化した為、岩徳線はローカル線に降格した。ただし、山陽本線を通過する乗客の運賃は、最短区間である岩徳線経由で計算される。

50qに満たない路線であるが、旧国鉄車両で運行されていて、とても懐かしい。キハ40の塗装も、国鉄時代にまとっていたタ所謂「タラコ色」。時代が30年ぐらい遡った錯覚を覚える。車窓はノンビリした山里で、トンネルも多い。しかしながら、本来の山陽道もこちらで、新幹線もこちらを走っている(トンネルばかりなので姿はあまり見れないが・・・)。

ボックスシートで、どっしりした揺れに身を任せていると、妙な安心感がある。ローカル線の旅はこうでないと・・・。と幸福感に浸る事ができる。次第に日も暮れてきたが、櫛ヶ浜駅で山陽本線と合流。この先、ひと駅山陽本線を走って岩国駅に到着。約1時間の旅であったが楽しかった。

錦川鉄道も岩徳線に乗り入れて徳山駅にやってくる(上)。

西岩国駅の立派な構造は、かつてここが本線だったとわかる(右上)。

川西駅が錦川鉄道との分岐駅であるが、1面1線の小さな駅であった。錦川鉄道に乗車後、ここから岩国駅にむかった(右)。
周防高森駅も短い編成には不釣合いな長いホームの駅であった。線路が剥がされた跡は、貨物列車の退避線だったのだろうか・・・。

どの交換駅もこのような構造であった。
やはりこのタイプの座席は落ち着く。1時間ぐらいの乗車であれば充分である。

櫛ヶ浜駅で山陽本線と合流する。ホームを分ける必要もないような気がするが・・・。

終点岩国駅で、山陽本線を走る国鉄型車両と並ぶ・・・。国鉄型車両は急速に数を減らしつつある。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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