●芸備線(新見−三好)

・2013年11月10日 作成
訪れた日 2006年2月26日
2006年8月26日
2010年7月18日
2012年8月12日

「芸備線ご利用のお客様にお知らせします。昨日からの雨の影響で『東条』『備後落合』間は・・・・。」伯備線車内でのアナウンス。えっ運休!? 芸備線に乗るのはこれで3回目だが、過去は一部区間が自然災害により運休、バス代行していた。今回、やっと全線運転中だと思ったのに、またバス代行。昨日までは走っていた筈だが・・・。

芸備線は伯備線の備中神代駅から、三好駅を経由して広島駅に至る159.1qのローカル線である。かつては陰陽連絡線の一端を担って、急行列車も走っていたが、今はレイルバスが行き交うローカル線に落ちぶれてしまった。中国山地の山沿いを行くので自然災害の被害も大きく、ここ数年は、何処かが運休していた。全線を通して走る列車は無く、日に3往復しか走らない区間もあって、今度災害が起きたら廃線になるのではと、常に心配していた。

最後まで残ったのは東条駅から備後落合駅までの区間。ここは最も運行本数の少ない区間で、なかなか旅行の工程に組み込むのは難しかった。やっと乗車したのは2012年の事だった。青春18切符の利用者が多い夏休み期間中だからだろうか、レイルバスは大混雑だったが、小型車1両分の乗客である。たかが知れている。線路を見ると、雑草に覆われていて、まるで廃線跡である。途中には15km制限区間もあり、列車は加速と減速を繰り返して落ち着きのない走りを続けていた。速度制限が厳しいのは、保線が行き届いていないからではないだろうか? JR西日本のローカル線では、車両限界を超えて生えてきた木の枝が車両に辺り大きな音をたてる事がある。線路沿いの草木の剪定も不十分である。乗る度に鉄道としての存続意義を感じてしまう。

新見駅から乗車。青春18切符の適用期間内は込み合う事もある。
東条駅から備後落合駅まで、2010年に乗車した際は突然運休になってタクシー代行となった。しかし、大型ワゴン1台で足りてしまうほどの乗客しかいなかった。また、乗客も普段なら駅から自宅まで歩かねばならないのだが、車なので自宅前に降ろしてもらい、「助かった」という声も聞こえてきた。そうなると、本当に鉄道であり続ける意味があるのだろうかと思ってしまった。

本当は鉄道で走破したかったが、ワゴンの助手席に座り、各駅で降りて写真を撮る事が出来たので自分の中で良しとすることにした。

2012年にようやく上記区間を列車で乗る事が出来た。まるで廃線跡のような線路・・・。備後落合駅に到着
木次線を分岐し、川沿いの盆地を行く
2006年8月は、備後西城駅と備後落合駅間がバス代行だった。バスの車窓から土砂崩れの跡も確認できた。備後西城駅

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