●錦川鉄道

・2019年12月30日作成
訪れた日 2018年4月29日
 

車窓の錦川の清流に美しさに癒され、次第に山奥になり、これ以上先は行けない・・・というような錦町駅。ここが終点なのだが、こに先に、「とことこトレイン」なるバスがある事に気がついた。本日の運転は終了していたので乗る事は出来なかったが。未成線である路盤とトンネルを活用したバスである。この錦川鉄道は、国鉄時代に陰陽連絡線として計画され、建設もされたのだが、錦町駅から先の区間は1980年代に計画が凍結され、やがて開通区間も廃止候補となってしまった。第三セクターとして生き残ったが、未成線の一部は前述のように有効活用されていた。

国鉄時代は岩日線と呼ばれていた路線は、比較的新しい作り方で建設されており、立派な高架橋も現れる近代的なローカル線であった。川沿いを谷に沿って走る区間が多く、車窓は楽しいが、台風なので被災しないか心配である。風光明媚なので、沿線に小さな滝があれば徐行して撮影タイムを設けてくれたりもする。

のんびりしたローカル線であるが、終点の手前である河山駅には大きな貨物ヤードの跡らしきものがあった。かつて、産出された硫化鉄鉱石を輸送していた名残との事であるが、このローカル線も貨物輸送を失った事により廃止候補となってしまったのだろう。

終点。錦町駅は山小屋のような雰囲気でよても感じが良かった。車庫も本社もここにあり、構内の入換えも行われていた。せめて、この先の雙津峡温まで開通していらた・・・と思うが、そこは前述の「とことこトレイン」が結んでいる。

錦川鉄道の起点は岩徳線の川西駅だが、岩国駅まで乗り入れている。

4両の車両は、四季を現す色になっており、カラフルである。また、車内設備も転換クロスシートで優雅に旅が楽しめる。
山陽新幹線の新岩国駅と300mしか離れていない清流新岩国駅(2013年まで御庄駅)。国鉄時代、新幹線の接続駅として認められなかった事が話題になっていた。

岩日線が廃線候補だった事も、理由のひとつだったのだろうと推察される。
先に進むほどに谷は狭くなり、秘境っぽさを感じる。運転本数も僅かに10往復で、この先、鉄路を維持できるのかと不安に思う。


終点にはJR東日本から譲渡されたイベント用のキハ40が・・・。キハ40は、JR西日本でもまだ使われており、なぜ東日本から譲渡されたのだろうか・・・。
今回は乗車できなかった「とことこトレイン」。
路線バスでも雙津峡温まで行く事はできるが、未成線を走る事意味がありそう。

今回は、調査せずに来てしまったので乗る事はできなかった。次回は乗りたいが、ここまで出直す事は難しい・・・。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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