サンライス出雲92号

・2020年6月14日作成
訪れた日 2018年5月1日
 

1か月前、みどりの窓口で、出雲方面、または出雲から東京、臨時サンライズ出雲号の切符をバラバラの日付で探したところ、空席があったのが5月1日、出雲市駅から東京駅までのサンライズ出雲92号。ゴールデンウィークの中間で、帰京するのは残念だが、この日の切符しかとれなかったから仕方ない。なぜ、サンライズ出雲の臨時列車に乗りたいかというと、この列車が定期列車よりも鈍足で、所要時間は、定期列車が12時間17分に対して臨時列車は14時間50分。乗りごたえのある列車だからである。

出雲市駅を出発するのは、まだ日が高い15時33分。駅で、大量の酒とつまみ、弁当を購入して籠城に備える。乗りごたえはあるが、東京まで缶詰で、車内販売も無いので食料は予め調達しておく必要がある。これが昔の夜行列車と異なるところだ。寝るには早すぎて、ベットで横になって景色を見るのも悪くないが、私の席は進行方向左側。山陰本線を走っているうちは宍道湖が見えるが、伯備線に入ると谷側が進行方向右側になるので、かなりの時間をミニラウンジで過ごした。

狭い谷を行く伯備線は、景色が良く、ローカル線の味わいがある。陰陽連絡の幹線として、特急列車も頻繁に行き交うが、基本的にはローカル線である。そこを、無人のラウンジで酒を飲みながら行くのは最高の贅沢だと思う。臨時列車なので、単線の伯備線では、多くの駅で列車交換待ちの運転停車を行う。この臨時列車の足が遅いのはそのせいもある。

倉敷駅から山陽本線に入るが、まだ19時台。夜行列車としてはまだ早い。中庄駅でも運転停車し、快速列車と特急列車に抜かれる。岡山駅からはかなりの乗車があり、ラウンジも混んて来たので部屋に閉じこもる。姫路駅で7分停車。ようやく外の空気が吸える。大阪22時29分着。ここで14分停車。ようやく夜行列車っぽくなってきた。

翌朝、目覚めると東海道貨物線と並走区間だった。貨物列車とのデッドヒートを楽しみ、東京駅には6時23分に到着。充分に長距離列車の旅を堪能できた。昔はこのような旅は珍しくなかったが、ブルートレインが全廃された現在、旅情ある夜行列車の旅が楽しめるのは、このサンライズ号だけである。

出雲市15:33発

まだ日も高いうちに出雲市駅を出発。並んでいる「やくも」に乗っても、十分、当日中に東京に帰れる時間である。

しばらく宍道湖を見ながら進む。
伯備線に入ると、列車交換の為、多くの駅で運転停車する。臨時列車の足が遅いのは、この為である。

伯備線は特急も、普通列車も国鉄型ばかり。
岡山駅での併結は無いが、姫路駅で7分、大阪駅で14分の停車があり、外に出る事が出来る。

22時15分。大阪駅を出ると「おやすみ放送」が入り、就寝する。
翌朝、気が付くと貨物列車と並走。
再開発中の品川、開業前の高輪ゲートウェイ駅前を通過し、東京駅到着です。

サンライズ瀬戸を併結しない7両編成だと、迫力の点で物足りないが、乗っている限り関係ない。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


back