江差町

2015年2月1日作成
訪れた日 2013年9月21日
 

木古内駅15時44分発の1両編成のディーゼルカーは超満員で景色も見る事が出来なかった。廃止は来年の5月だが、名残乗車がこれほど多いとは想定外であった。で、あれば2両編成にすれば良いのに・・・・と思ってしまう。途中では20分もかけて峠を登るが、エンジンの音でしか実感が無い。江差駅までの乗車時間は1時間7分。正直やれやれ・・・・という感じであった。

今回の目的は奥尻島である。江差線が廃止になる前に、江差港まで鉄道でアクセスしてみたかった。ところが、高台にある江差駅から江差港まで約1q離れている上、出航まで3時間近く時間がある。以前、江差駅を訪れた時は、時間が無く、江差町の様子を知る事が出来なかった。今回は多少、町を散策する事が出来る。

高台の江差駅から港まで町を歩いたが、丁度、江差追分全国大会の真っ最中で、街ではスピーカーから江差追分の生歌が聞こえてきた。思ったよりも大きな街が丘の上に広がっている。しかし、街の規模に比べて人は少なく、活気があるとは言いがたかった。江差は江戸時代から北前船で賑わっていて、江差は物流の拠点として栄えた歴史ある街である。全体的な雰囲気は、北海道というよりは津軽半島に近いように感じる。

眼下に港が見てきた。丘を降りて漁港を散策。いにしえ街道という整備された古い街並みもあった。江差町のホームページによれば、明治初期まで盛んに行われた檜材とニシン取引に関連した問屋、蔵、商家、町屋、それに社寺などの歴史的建造物や史跡、旧跡を整備したエリアである。時間も遅かったので外から垣間見ただけであるが、なかなか興味深いエリアである。

再び丘に上り、海が見える小洒落たレストランを選んだ。丁度、海に夕日が沈む時間帯で、太陽柱(サンピラー)が見えた。生ビールの酔いもあって、まるで夢を見ているかのようだった。会計の際に、「ありがとう・さようなら江差線」の手ぬぐいを購入した。江差線の廃止が夢だったら良いのに・・・。


木古内を出た列車は江差駅直前で日本海に出る。北海道らしい雄大な風景である。
左は丘の上の街、右は港付近。
左はいにしえ街道、右は漁港。かつては物流の拠点であったが、今は漁村である。
奥尻島行きのフェリーはガラガラ・・・というよりも誰も乗っていない状態だった。
左はレストランから見た江差港。太陽柱(サンピラー)という珍しい光景が見えた。右は鴎島。


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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