●胆振線

・2001年6月8日作成
・2003年6月10日修正
訪れた日 1986年8月24日
 

室蘭本線の伊達紋別と函館本線の倶知安を結んでいた83.0kmの路線。1986(昭和61)年11月1日に廃止された。

いくら廃止対象とはいえ草ぼうぼうのホームは酷い。そんな伊達紋別駅の0番線を16時47分に出発した胆振線はまずは昭和新山目指して進むカーブが多いせいもあるがノロイ。白樺ばかりの林の中を走ったりもするが、駅の周りに人家があるのが道東のローカル線とは違う。新大滝と御園間は峠越え区間。落石よけのシェルターなどを通過し、苦労しながら走る。相当な山岳路線だ。これでは維持費がかかって仕方ないだろう。列車によっては、この峠区間を走らないものもある。やがて長いトンネル等でサミットを超え、下り坂になる。まるで秋空の夕暮れのような夕焼けが美しい。北海道はもう秋かな? と思う。窓を空けて前方を見て驚いた。焼けるような赤い夕焼け空のもと、蝦夷富士と言われる羊蹄山の雄大な姿がシルエットになって迫ってきた。感動しているうちに京極駅に到着。この京極駅がなんとも感じの良い駅で、待合室には卓球台があり、「いい日旅立ち」の曲が流れていた。終点倶知安まであと少し・・・。


伊達紋別駅にて
昭和新山目指して進む
夕暮れの山奥の駅は寂しい
羊蹄山のシルエット
暖かい駅だった京極駅
倶知安も伊達紋別も今は静かな中間駅


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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