●細岡駅

・2001年6月18日作成
・2003年7月21日修正
訪れた日 1990年2月7日

当時、釧路湿原駅は冬季閉鎖で、冬の細岡展望台(湿原駅のすぐ近く)に行こうと思えば細岡駅から歩くしかなかった。地図によると細岡−細岡展望台間は2.5q程。往復5qなら1時間半の次の列車までの間に往復できると判断しての事だった。細岡展望台から沈む夕日を見たかったのだ。結局、駅に戻る時は走っても間に合わない時間になってしまい、たまたま車で来ていた人が駅まで乗せてくれた。しかし、湿原の中の無人駅で独りで夕暮れを迎えると寂しい。辺りは静寂に包まれた。誰もいない無人駅は暗い。そして寂しさが辺りを支配する。日が沈んでしまうと湿原は不気味以外の何ものでもない。静寂の彼方から列車の音がかすかに聞こえる。夕日の照り返しで紫色になった空の下、ヘッドライトをつけながらオンボロディーゼルカーがトコトコやってきた。こんな状況でこんな駅から乗る列車も情緒があって旅情も感じる。

この頃は、さびれた駅であったが、最近のJRは観光開発に躍起で、この駅もログハウス風に改造されてしまったとの事。ただし、付近に民家は無く、相変わらず閑古鳥が鳴いているとの噂もある。

釧網本線へ


細岡駅まで走る間に撮った写真
細岡駅(勿論無人駅)
こんな状態で列車を待つのは心細かった
列車が来て安心した


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


back