札幌市交通局

2008年5月25日作成
訪れた日 2007年9月17日
 

ゴムタイヤ式の乗り物は、昔はそれだけで希少価値があったが、新交通システムが増えた昨今、とりたてて珍しいものではなくなった。しかし、一般の鉄道規格よりも大型な車体はやはり異様で、札幌でしか味わえないものである。子供の頃、憧れたゴムタイヤの地下鉄だが、開業当初活躍していた、昆虫を思わせる独特の風貌の車両は既に引退して、より一般の鉄道車両に近づいたような気がする。

札幌地下鉄で最初に開通した南北線に乗って真駒内方面に向かう。途中駅の平岸席を出ると地上の高架線に出る。高架線といっても雪対策でシェルターで覆われている。もう秋なので暑くないが、真夏は結構暑いのではないだろうか。札幌地下鉄に冷房付きの車両は無い。シェルターには窓が付いているが、開閉可能なのだろうか。

自衛隊前で下車すると、高架下に交通資料館がある。歴代の路面電車やバスが保存されている。保存状態は最良ではない。高架下に放置されているように見えなくも無いが、資料室もあって結構楽しめる。路面電車は結構保存されていて、親子電車(2両編成だが切り離し可能)、ディーゼル路面電車、連接車といった変わった車両が多い。札幌市はこうした先進的な車両を試作し、導入していた。それが日本初のゴムタイヤ地下鉄開発につながった。地下鉄の試作車も数多く展示されていた。

真駒内からの戻り、残り少なくなった引退間近の車両が来た。この形式だけ連接車、他の車両と車両長が違う為、南北線はホームドアが無い。それにしても、標準化が進んだ日本の鉄道。札幌だけ、明らかに異なる規格で良いのだろうか。


巨大ドームの高架橋
残り少ない3000系
初代車両
試験車両
「はるにれ」
試験車両
「すずかけ」
連接車・親子電車・・・他には無い斬新な車両が多かった
ディーゼル車両


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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