●下川鉱山
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落葉松林の中を延々と車を進める。途中には民家もなく、この道路をこのまま進んでよいものか不安になる。完全に人気のない、その割には立派な道路を進む事しばし、突然、横断歩道の跡が現れる。ここから先は集落なのだろうか。幼稚園、小学校、突然山奥に現れた街に驚く。まったく普通の街である。ただ唯一異なるのは、ここには誰もいない、誰も住んでいない。まさしくゴーストタウンなのである。
下川鉱山(三菱鉱業)の採掘が中止になったのは1982年。小学校が閉校になったのが1991年という事なので、僅か10年前の事だ。北海道の炭坑などに比べれば最近の話で、したがって学校など、外見はしっかり残っている。さすがに住宅こそ撤去されているが、集落があった事はハッキリ判る。
下川鉱山は鉄鉱石などを採掘していたのだろうか。露天の採掘現場も見えて、後処理を行っている作業場や作業員も散見され、まるで現役の鉱山のようにも見える。廃液処理が必要なので、閉山したらハイ終わりという訳にはゆかないのだろう。
この下川鉱山へは貨物線が延びていたという噂もあるし、川には橋脚跡もあったので何かしらの線路があったとは思われる。鉱山から街に降りるとそこは下川町。名寄本線(1989年廃止)の駅があった所だ。線路こそ無くなったが、名寄本線の線路跡はいくつも確認できた。
突然現れる横断歩道 | |
道路の先に鉱山跡が | |
芸術的ですらある採掘現場 | |
菱光小学校 (三菱と関連深い名前だ) |
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これは菱光幼稚園 | |
名寄本線を渡っていた跨線橋(平野の中に現れた) |