下川鉱山

2005年7月25日作成
訪れた日 2003年11月3日
 

落葉松林の中を延々と車を進める。途中には民家もなく、この道路をこのまま進んでよいものか不安になる。完全に人気のない、その割には立派な道路を進む事しばし、突然、横断歩道の跡が現れる。ここから先は集落なのだろうか。幼稚園、小学校、突然山奥に現れた街に驚く。まったく普通の街である。ただ唯一異なるのは、ここには誰もいない、誰も住んでいない。まさしくゴーストタウンなのである。

下川鉱山(三菱鉱業)の採掘が中止になったのは1982年。小学校が閉校になったのが1991年という事なので、僅か10年前の事だ。北海道の炭坑などに比べれば最近の話で、したがって学校など、外見はしっかり残っている。さすがに住宅こそ撤去されているが、集落があった事はハッキリ判る。

下川鉱山は鉄鉱石などを採掘していたのだろうか。露天の採掘現場も見えて、後処理を行っている作業場や作業員も散見され、まるで現役の鉱山のようにも見える。廃液処理が必要なので、閉山したらハイ終わりという訳にはゆかないのだろう。

この下川鉱山へは貨物線が延びていたという噂もあるし、川には橋脚跡もあったので何かしらの線路があったとは思われる。鉱山から街に降りるとそこは下川町。名寄本線(1989年廃止)の駅があった所だ。線路こそ無くなったが、名寄本線の線路跡はいくつも確認できた。


突然現れる横断歩道
道路の先に鉱山跡が
芸術的ですらある採掘現場
菱光小学校
(三菱と関連深い名前だ)
これは菱光幼稚園
名寄本線を渡っていた跨線橋(平野の中に現れた)


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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