●第二海堡

・2005年5月8日  作成
 
訪れた日 2005年5月4〜5日
 

古いアルバムを眺めていたところ、偶然発見した東京湾に浮かぶ無人島の写真。15年前の写真で、早速ネットで調べてみると第二海堡という東京湾に浮かぶ人口要塞だった事がわかった。また、釣り船で渡れ、キャンプも可能という事を知った。と、いう訳で2005年のGW、職場の先輩を巻き込んで1泊2日のツアーを敢行した。

京急金沢八景駅から船乗り場まで歩く(シーサイドライン野島公園駅が最寄駅)。自宅を出て1時間もかかっていない。日常の気分から脱する間もなく、漁船に乗り込み荒波を蹴立てて30分、第二海堡の船着場に到着した。

レンガ造りの要塞は、1889年(明治22年)より埋め立てが行われた東京湾の防衛基地だった。第一から第三まで3箇所の人口要塞があるが、第三は撤去中、現在、一般人が渡れるのは第二だけである。要塞も、関東大震災で壊滅的打撃を受けて廃墟同然になっている。到着して驚いたのが、崩壊したレンガ造りの壁などが、そのまま残されている事。流石に地下壕への入り口は埋められているが、所々に開いている謎の入り口もあって不気味な事このうえない。

私たちは廃墟を見学したり、灯台(別ページに写真を掲載)を眺めたりしていたが、一般的にここは磯釣りのメッカ。この日も多くの人がテント持参で釣りを楽しんでいた。夜釣りに迷惑にならないように、内陸にテントを張って私たちもキャンプを楽しむ事とした。

やはりキャンプしながら釣りに来ていた家族連れもいた。そこの子供に遊んでもらったり、短い間ではあったが充実したキャンプだった。浦賀水道のど真ん中で行き交う船を眺めたり、夜になると横須賀・・・千葉の両岸の夜景が一望でき、本当に綺麗だった。観音崎灯台の光も確認できた。

翌朝、深い朝霧の中、船の汽笛で眼が覚める。こんなキャンプも珍しい。子供に見送られながら、9時30分の船で島を去ったが、時間が許せば1日中ゴロゴロしていても良かった。名残惜しかった。

無人島なので水は無い、風を凌げる場所も無い、また瓦礫が散乱していて危険でもある。この島でキャンプしたい人は天気、特に風に気をつける必要があると思う。

第二海堡
きっかけの写真(灯台官舎は現在撤去済み)
要塞跡
砲台跡
廃墟と灯台
地下壕は埋められているが・・・
この付近でテントを張った
東京湾の日没
さようなら・・・
第二海堡

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)

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