●富津岬

・2006年7月17日  作成
 
訪れた日  
2006年2月19日

晴れ後豪雨・・・そして夕焼け。東の空に虹が浮かんだ。東京湾越しに丹沢山系を麓に従えた富士山のシルエット、手前に浮かぶ小島は第一海堡と第二海堡。もう訪れる事の出来ない人口の無人島だ。あの島を訪れたのは昨年の5月だった・・・。日が暮れてくると京浜工業地帯の灯りが見えてくる。よくよく見ると東京タワーも見える。振り返ると京葉工業地帯のコンビナートの灯り。

富津岬は東京湾に突き出た細長い5qの砂州。地図で見るとちょっと異様な不自然さがある。この尖った先には何があるのだろうか? ずっと不思議に思っていたし、行きたい場所だった。バスに乗り換えて行くにはちょっと不便だが、ドライブには適したコースではないだろうか。午後、都心を出発したので、日没数分前という際どい時間になってしまったが、前述のような絶景と出会う事が出来た。

岬といっても砂州の先端だけあって、自然の高台は無い。その代わりなのだろうか、五葉松の形をした明治百年記念展望台が聳えている。複雑な形をした展望台で、テラスが沢山あるような形。最上部のテラスから沈む夕日を見たが、昇ってくる人がいると振動があって、長時間露出撮影には向かないだろう。カップルが数組いたが、ここでも男二人、夕日に向かって撮影を開始して周りの雰囲気をブチ壊していた。

空は茜色から濃紺へ、燃えるように輝いていた海面も、闇の中に・・・。目前の第二海堡と対岸の三浦半島の観音崎の灯光が浮かんでは消えた。旅は遠くへ行くばかりが能じゃない。そう思った富津岬であった。

細長い砂州
俯瞰図
手前の小島が第二海堡
京葉コンビナートの夜景
雨上がりで空気が澄んでいた
明治百年記念展望台

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)

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