ほくそう春まつり

2014年 7月13日作成
訪れた日 2013年4月21日
 

通勤電車のポスターで知った「ほくそう春まつり」。毎年行われているらしいが、今年はアクセス用の臨時列車が京成成田駅から出る。勿論、成田方面から北総線に入る運用は定期運用では無いので、このイベントならではである。車両は、希少価値となってしまったオリジナル設計の9000型。

生憎の雨の中、京成成田駅から臨時列車は出発した。通勤で時々乗車する9000系であるが、住宅・都市整備公団2000形電車として登場、特徴ある北総開発鉄道の7000形と比べて、やや平凡であったが、1984年(昭和59年)に開業した住宅・都市整備公団の初代車両である。わずかひと駅の鉄道会社が、オリジナル設計の車両を用意するというのは、当時でも非効率だと思っていたが、その時代の私鉄は、オリジナル車両が、特徴を活かして競うように登場していた、趣味的には良い時代であった。住宅・都市整備公団は鉄道事業から手を引き、現在は北総鉄道と改称した北総開発鉄道が車両を管理している。

北総鉄道の車両が京成本線を走るのは珍しい光景なので、天気が悪いにも関わらず、乗車する人や沿線で撮影する人は少なくなかった。通勤特急なので、勝田台駅から先は優等列車として快調に京成本線を飛ばしていた。高砂駅に近づくと急に足が止まった。小岩駅で運転停車を行い、後続の特急に道を譲ったりした。さすがに、運転密度が高い区間での盛りスジのダイヤは苦しいようだ・・・。

高砂駅では、上りホームに停車し、北総線の下り列車として出発した。ここから小室駅までノンストップ。なんとアクセス特急よりも早いスジで走る。ビリビリと車体を震わせながら走る姿は少し無理があるように感じたが、この車両の最高速度で突っ走ったと思われる。車内では乗車記念の証明書が配られたり、イベントムードが高まる。小室駅まで激走したが、ここでスカイライナーと後続の普通列車に道を譲るため14分停車。この待避線に入るのはレアな光景らしい。

小室駅は北総開発鉄道が開業した時の終点であった。当時は、新京成線のツリカケ駆動車の旧型電車でこの駅までやってきて、1本待って、北総開発鉄道のオリジナルの7000系を待った。何も無い、人もいない、とても寂しい駅だっと記憶しているが、あれからどう発展したのか気になったが、相変わらず冷たく怖い感じがする寂しい駅であった。ローカル線の終点の寂しさと、近未来の廃墟のような寂しさとは別ものだと思う。

やっと終点の千葉ニュータウン中央駅に到着。駅前では、アイドルグループのイベントが終了したところだった。このアクセス列車が到着してからイベントをしても良いように思うが・・・。この日は「ゆるキャラ」のイベントもあったが、船橋市非公認の「ふなっしー」の参加は無かった。そして「京成パンダ」には驚いた。

社会人になって乗るようになった都営浅草線の5000系に「NT中央」とかかれた方向幕を掲げた電車に毎日乗っていたなぁ・・・と遠い過去を思い出した。現在、「千葉ニュータウン」行きの列車は運行されていないが、北総線の中心駅である事に変わりはなさそうだ。


毎年、趣向を変えて運行される「ほくそう春まつり」号。

「ほくそう春まつり」は、2011年は震災で中止、2012年は荒天で中止、今回は3年ぶりとう事であるが、この日も強い雨が降る天気であった。
成田駅では高砂行きと表示されている。恐らく、千葉ニュータウン行きという文字が表示できない為だと思われる。

他の駅では通勤特急「千葉ニュータウン中央」行きと表示されていた。
京成成田駅で出発を待つ。

高砂駅では、上りホームから千葉ニュータウン中央行きが出発するとあって、電光掲示板に注目が集まっていた。

小室駅では14分停車して定期列車をやりすごした。スカイライナーはともかく、普通列車にまで道を譲ってしまった。

アイドルが来るというので、もっと盛り上がるのかと思ったが、生憎の天気なのでいまひとつ。そもそも千葉のイベントに九州のご当地アイドルが来るというのも・・・。LinQというグループだそうだ。

アイドルより盛り上がっていたのが、ゆるキャラ大集合。京成パンダの存在感は異質な雰囲気だった。つば九郎も来ていたが、ここは千葉、マリーンズのカモメのキャラクターを呼ぶべきだったのでは・・・・。

小室駅の停車中に撮影したスカイライナーの追い抜きシーン。生憎の雨がうらめしい・・・

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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