●勝浦・勝浦灯台

・2012年8月14日作成
訪れた日 2011年11月13日
 

荒波洗う太平洋を臨む崖の上に聳える灯台は凄みも感じられた。しかし、訪れる人は皆無。灯台を眺める事が出来る八幡岬公園は多少は人がいたが、シーズンオフの観光地は長閑であった。お万様の象を写真に撮る人がいたが、家康の側室のひとりとの事である。私は、お万様よりも、奥に見える灯台の方が気になった。ちなみに八幡岬公園は勝浦城跡で、お万様はそこの姫君である。

勝浦は外房の海水浴場として知られている。この季節は流石にシーズンオフでノンビリした雰囲気、しかし散歩するには適しており、灯台から、八幡岬公園、そして勝浦駅へと歩いてみた。漁港があり、朝市も開かれており、適当に冷やかし、今晩の惣菜を購入した。土産物は水産物が多いようだ。

勝浦といえば、どちからといえば紀伊勝浦(那智勝浦)の方が印象深い。和歌山から移住した人が命名したとも伝えられている。ただし、勝浦市のホームページには「天然の良港すなわち勝れた浦の意に由来する」という説を挙げられており、推測の域を出ない。同じように、白浜という土地も紀伊半島と房総半島の両方にある。両半島に縁がありそうであるが、あちらの鉄道は、高速道路の未整備に助けられて善戦中との事である。

勝浦駅は今でも外房の中心駅である。しかし、利用客は減少を続けている。手元の「国鉄全線全駅(主婦と生活社)」によると昭和52年度の乗降客は5,662人で、現在の倍以上の利用客がいた事がわかる。かつては電車で海水浴に来た家族もいたであろうが、今は皆、車なのだろう。

フェニックスが南国リゾートを思わせるが、晩秋の中では寂しそうである。
勝浦灯台。1917年(大正6年)3月から海を照らし続けている。
八幡岬公園から見た勝浦灯台。断崖絶壁の上に建っている事がよくわかる。
お万様の象
海に浮かぶ鳥居。由来はよくわからない。
朝市の様子

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)

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