●航空科学博物館(成田)

・2008年1月27日  作成
 
訪れた日  
2006年3月30日

ギリシャのイカロスはロウで固めた羽で空に飛び立った。やがて太陽に近づきすぎてロウが溶けて羽を奪われ、墜落死した・・・。日本のイカロスは復活し、再び空を目指した。しかし、二度目は成功しなかった。その悲劇の主人公は成田空港から少し離れた丘で眠りについていた。YS11・・・40年前に作られた日本最後の国産旅客機である。日本の航空機産業を思う時、ギリシャ神話が脳裏をよぎった。

戦前、日本の航空機産業は世界の最先端を走っていた。しかし、戦後、アメリカによる「航空機の研究及び製造禁止」という屈辱的な命令を受け、航空機産業は衰退した。戦後、航空機の製造が許された日本は、航空業界の総力を結集してこの旅客機を開発した。しかし、採算ベースにはのらず、182機で製造打ち切り、以降、国産旅客機は登場していない。

YS11が眠る航空科学博物館は、成田空港から少し離れていて、あまりも不便な所にある。訪れる人も疎らかと思ったが、春休みとあって平日にも関わらず家族連れはチラホラ・・・。航空機の博物館なので、旧日本軍の名機も沢山紹介されていたが模型ばかり・・・・。同じ敗戦国でもドイツ博物館には歴代軍用機が保存されていたのだが、日本では何故ダメだったのだろうか。

博物館を出て付近を歩く。人気が全く無く荒涼としており、まるで原野の中にいるかのようだった。「芝山水辺の里」公園も、誰もいないと不気味でしかなかった。そんな風景の中に巨大な近代的倉庫が点在している。

私にとって成田の楽しみといえば、山小屋のような食堂で、昼食をとりながら隣の乗馬クラブを眺める事であった。空港が建設される前に存在した宮内庁ご用達の御陵牧場を思って馬を見ているのが好きだった。風景だけ見れば長閑な場所ではあるが、通勤用の路線バスに乗っても身分証明書のチェックがあったりして、やはり気軽にウロウロできない緊張感のある場所である事が感じられるのであった。

航空科学博物館
YS−11
秋葉原ではありません
飛行機の模型ばから
芝山水辺の里
付近の景色

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)

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