●東金線

・2014年3月2日作成
訪れた日 2012年10月7日
 

東金線のホームは、本線の外房線とは全く別の駅のような場所にあった。両方とも高架駅なのだが、一度地上に降りて長い連絡通路を歩かねばならない。また、双方のホームは下り方面に向かってハの字に広がっている。まるで、違う会社のホームのようである。何かある、そう思った大網駅であった。

東金線は外房線の大網駅から総武本線の成東駅を結ぶ13.8qの路線である。地図を見ると、外房線と総武本線を短絡する路線のように見えるが、東京方面から見ると、成東駅に行くのではれば、総武本線を真っ直ぐ行くよりも、この東金線を使った方が距離は短いが、それほど大きな差ではない。列車の本数などの利便性を考えたら、総武本線利用の方が便利なように見える。そのようなわけで、地元に住んでいなければ利用する機会もない地味なローカル線であった。

東金線はかつての房総鉄道である。外房線も同じ房総鉄道なので、大網駅のホームがバラバラなのは生い立ちの問題ではない。外房線の大網駅はかつてはスイッチバック駅であった。それでは不便なので、外房線を真っ直ぐ引きなおした結果、両線の駅が離れてしまった。1972年(昭和47年)の事だった。駅は離れているが、外房線直通の列車も運転されている。

4両編成の電車はかつての京浜東北線の車両。乗車時間も短いので、ロングシートの車両が似合っているような気がするが、車窓は刈取りの終わった水田が続く、やたらに毒々しい黄色の「セイタカアワダチソウ」がやたらに目立つが、日本古来のススキに変わって外来種が増えてきているのは気になる。他に何か特徴を探したが、あまり変わった景色も現れず、終点の成東駅に到着してしまった。

外房線のエース特急「わかしお」
大網駅にも停車するが、千葉近郊まで有料特急に乗るのは勿体ないので、普通電車で大網へ向かった。
大網駅のホーム下。
東金線乗り場まで長い通路を行かねばならない。
直通列車が必要な訳がわかる。
東金線ホームから見る外房線のホーム
かつての外房線、東金線の大網駅のホームは、東金線の成東側にあった。
通勤電車の払い下げであるが、千葉近郊で走っている分には違和感はない。
福俵駅はホームの端がそのまま出口につながってる。駅舎も無い。私鉄にはこのタイプの簡素な駅はよくあるが、JRでは少ないだろう。
求名駅は、かつて貨物輸送を行っていたので広い構内跡が目立つ。ホームも必要以上に広いのではないだろうか。
終点成東駅から総武本線で千葉に戻る。
この駅から千葉までは、東金線経由の方が短距離で早いが、特急列車は総武本線経由で走る。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)

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