水戸線

・2018年3月18日 作成
訪れた日 2016年5月3日
2016年5月4日

友部駅で電車を待っていると、4両編成の元「スーパーひたち」の付属編成がやってきた。臨時快速「足利大藤まつり」号である。現在水戸線、両毛線を走る優等列車は存在しない。両線にまたがって運行される列車も無い。あしかがフラワーパークの「大藤まつり」に合わせて運行されるこの列車に乗って、レアな体験をしてみたかった。

それにしても、車両は傷んでいた。車庫にいたら、廃車と間違えそうな汚れ具合でもあった。それでも、車内はほぼ満席、行楽列車らしく、明るい雰囲気だった。鉄道だけが目的の人は浮いてしまう。常磐線から離れて、地味なローカル線である水戸線を行く。単線であるが、運転本数の割に交換可能駅も多く、それゆえ臨時列車の運行も可能なのだろう。また、かつては貨物輸送でも活気があった。稲田駅は付近に採石場があり、積み込み施設の後などが残っていた。

列車は関東平野をひたすら進む。最初は小さな丘が目に入ったが、基本的に水田地帯の中を行く路線である。乗車時期は田植えシーズンだったので、水を張った美しい景色を楽しめたが、単調な路線とも言える。小山駅手前でデッドセクション(交流→直流)があり、室内灯が消えた。水戸線ではデッドセクションで室内灯が消えるような古い車両は運用されておらず、この体験は古い車両ならではである。

小山駅での、水戸線から両毛線への転線はこの列車のハイライトである。両毛線から一番遠い16番線に入って、暫く運転停車する。やがて、いくつもポイントを渡り、東北本線の上下線をまとめて横断して両毛線に入った。富田駅で殆どの乗客を降ろしたが、列車は桐生駅まで進む。乗車しているのは、鉄道愛好者だけのようだ。2時間強の旅だったが楽しかった。ちなみに、「大藤まつり」は昨年訪れた。

 

友部駅にやってきた651系。LEDヘッドサインも消されていて、少し落ちぶれた感じがある。
稲田駅付近の貨物荷役場の遺構(右)。

鬼怒川を渡る「大藤まつり」号。

終点桐生駅着。隣に停車しているのは上野からの臨時列車「足利藤まつり」号。
後日、友部駅から普通電車で同じルートを辿った。車窓は案外変化があって面白かった。
501系は常磐線上野口でも活躍していた電車。水戸線ではよく見かける事が出来る。


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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