●大山観光電鉄

・2016年11月12日  作成
 
訪れた日 2015年5月4日
 

所謂大山ケーブル。50年間使われた車両や設備が更新される事をポスターにより知った。従来車両による最終運行日は2015年(平成27年)5月17日。ゴールデンウィーク中に奈良の生駒ケーブルに乗ったので、少しケーブルカーモードになっていた事もあり、丹沢山系を訪れてみる事とした。

鉄道で訪れるとアクセスが悪い。小田急線の伊勢原駅でバスに乗り換えて約30分。大山ケーブルで下車しても「こま参道」を15分も歩かねばならない。連休中、混雑を考えて、ケーブルカーに乗るだけなので午後到着というスケジュール。さすがに無停車の臨時バスはガラガラであった。車で来る事も考えたが、渋滞が怖い・・・。駐車場も混雑しているようだ。

さて、15時近い時間なので、山に向かう客もそれほど多くはなく、待つ事なく乗車できた。シーズンは長時間待たねば乗車できない。これを避けて夕方だった。数少なくなった懐かしい有人改札ラッチを入り、ケーブルカーを待つ。古い車両なので、ドアの開閉は手動で、係員によって行われる。緑色の「おおやま号」は新緑にマッチしていた。

頂上では、帰り客が長蛇の列。折角だから見晴台まで往復して戻ってくるとすっかり夕方の雰囲気。帰りは唯一の途中駅、大山寺駅で下車。行き違い箇所でもあるので、ここで時間の許す限り撮影する。乗客が少ない途中駅であるが、跨線橋もあるし、駅員もケーブルカーが発着する都度、ホームを行き来して安全を確認していた。同じケーブルカーでも、生駒ケーブルとは違うと感じた。あちらは、無人駅に踏切、踏み板の真下には高速でケーブルが音をたてて流れている怖かった。


大山ケーブルは長い参道を行かねばならない。楽しいが、結構大変である(左上)。

駅は時代を感じる作りとなっていた(右上-山麓駅「大山ケーブル駅」、下-山上駅の「阿夫利神社」)。

扉は手動である。乗務員により開閉作業が行われる(左下)。


手動扉、古いデザインの車両。昭和を感じる乗り物がまたひとつ消えてゆく(左)。

山頂の阿夫利神社下社で参拝の後、登山道を行き見晴台まで往復した。時間があれば山頂の阿夫利神社上社まで行きたいのだが、今日はここまで。
登山客には、外国人も多く、すれ違う時には「こんにちは」と声をかける人もいたが、マナーを知らない人も少なからずいたようだ。

駅に戻り、売店で缶ビールを飲んで下りのケーブルカーに乗車する。
帰りは途中駅の大山寺駅で列車交換の撮影を行う。架線が邪魔であるが、リニュアル後は撤去されるとか・・・。

夕方になり、ケーブルカーにも照明が入った。
最終の1本前で下山。
麓の駅で、閉店間際の売店で記念のグッズを購入。

ここから伊勢原駅までがまた遠い・・・。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)

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