●神宮外苑(秩父宮他)

・2002年11月25日  作成
・2012年12月09日  修正
訪れた日 2002年11月24日
 

聖徳記念絵画館からまっすぐ連なる銀杏並木。その中にあるベンチにはカップルが座っていたりするが、ここは老夫婦が似合う。ここを歩いていると、ヨーロッパの公園を散歩しているかのような錯覚を覚える。絵画館もヨーロッパ調だ。

神宮外苑はスポーツ施設が盛りだくさん。国立競技場は言うに及ばず、6面ある軟式野球場、テニスコート、最近ではフットサルコート。しかし、私にとって一番の思い入れ深いのはラグビーの聖地「秩父宮ラグビー場」

子供の頃は「秩父宮」といいうから埼玉県秩父と勘違いしていたラグビー場。高校生1年生の夏。クラブハウスへ資料を取りに行った時、初めて無人の競技場を見た。正面の巨大ビルに反響する都会の騒音が無人の巨大スタジアムに静かに漂っていた。ここが聖地・・・・強く感じた。一度で良いからここでプレイしたいという夢は、中堅チームでレギュラーにすらなれなかった私には絶対に届かない夢だったが、かつてのチームメイトや他校の友人がここに立っているのを見たときは正直言って嫉妬した。

観客として秩父宮には初秋から春までのシーズン。毎週。ここに通って社会人や学生の試合の観戦を楽しんでいた。国立競技場も大きなスタジアムだが、客席とグランドの近い秩父宮の方が見るには適している。閑散とした客席に80年代のラグビー黄金時代は感じられないが、逆にいつでもチケットが手に入るので楽ではある。

好きだったのは日本選手権7連覇を果たした新日鉄釜石。現在はクラブチームとなった釜石シーウェーブス。大漁旗がはためくその魅力は東北地方の「釜石」で紹介しているが、忘れないのは2001年2月4日。新日鉄釜石としては最終戦、そして1部リーグ残留をかけた戦い。相手を追いかける展開だったが、ロスタイム、大歓声の中、釜石のトライ。あと1点。ゴールが決まれば逆転という展開だが、釜石サポーターの祈りは空しくボールはゴールをそれた。松任谷由美の「ノーサイド」を絵に描いたような展開。その帰り路。信濃町までが遠くて、辛くて・・・。


初秋の銀杏並木。
秋の銀杏並木。この日は特に美しかった。いつも秩父宮ラグビー場に行くのが目的であったが、この日は景色を見るのが目的であった。ヨーロッパに匹敵する景色だと思う。
歩行者天国。毎週日曜日に実施されている。ドラマの撮影などでも使われている事がある。歩行者天国も良いのであるが、歩道も素晴らしいと思う。絵画館に続く銀杏並木は、手前が高く、奥が低く、視覚的に遠近感が感じられるように設計されているそうだ。
聖徳記念絵画館。明治天皇の記念館みたいなものであるが、荘厳な建物が神聖な雰囲気を醸し出している。訪れたのは1回だけであるが、訪れる人も少なく、ちょっと怖かった。
秩父宮ラグビー場。国立競技場よりも見やすく、交通の便も良く本当に良いラグビー場であるが、いつも過密スケジュールでシーズン後半は芝は荒れ放題。
晩秋に行われる「いちょう祭り」。ここで食べるB級グルメが好きで、毎年数回訪れている。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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