亀戸線

2008年10月5日作成
訪れた日 2008年6月22日
 

離れの専用ホームに待機している2両編成のワンマンカー。東武鉄道はローカル線も、首都圏の幹線も同一型式の車両で運用されているし、関東に数多くのローカル線を抱えているので一見、地方にいるような感覚を受ける。しかし、電車が向かうのは亀有。漫画で有名な東京の下町である。

東武線は「亀戸駅」から総武線に乗り入れていた事がある。しかし、ターミナルを「浅草駅」に移した後、本線から分岐する形になった「曳船駅−亀戸駅」間は亀戸線として独立する事になった。東武線が地下鉄と乗り入れを開始すると、亀戸線の本線である「北千住駅−浅草駅」間もローカル線然としてしまった。その結果、ますます裏ぶれた感じになってしまった。しかし、再開発計画や、地下鉄乗り入れの第二ルートの開拓にともない活性化する要素は含まれている。

時々無性に旅がしたくなる。しかし、時間が無い。金が無い。遠くに行けない。そんな時に度々東武亀戸線に乗る事がある。この日もそうだった。気まぐれに「曳船駅」に降り立った。半蔵門線を介して乗り入れてくる東急田園都市線の10両編成のステンレスカーが発着するようになった「曳船駅」ではあるが、うらぶれた下町駅の雰囲気が漂っていた。3面5線の立派な設備が寂しい雰囲気を助長している。かてうは、本線のターミナルである「浅草駅」が6両編成しか収容できない為、編成の4両をここで切り離す運用上の重要拠点であったが、現在は普通の途中駅にすぎない。形ばかりターミナル駅のような駅の片隅から亀戸線は出発した。

電車は意外と混雑している。僅か3.4km、7分で乗り切ってしまう。少々変化をつけようと、3駅あるの途中駅のひとつ「亀戸天神」で下車してみた。都電の停留所と似ていて、改札口と同一面にホームがある利用客には優しい駅だ。とりたてて何がある訳ではないが、住宅地に溶け込んでいる雰囲気で、亀戸線を物語る駅であった。ほどなく次の電車がやってくる。10分間隔というダイヤも利便性は良く、電車というよりバスのような利用のされ方をされているのかもしれない。


曳船駅には色々な会社の車両がやってくる
曳船駅の亀戸線乗り場
亀戸天神で
バスを待つ感覚だった
亀戸駅はターミナルのような雰囲気だった

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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