●汐留貨物駅
・2002年2月3日 作成 |
.・2006年11月26日 写真変更 |
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日本の鉄道の発祥は新橋駅。その後は汐留貨物駅として営業していた。80年代後半から鉄道貨物は衰退の一途をたどり86年11月ダイヤ改正でとうとう汐留貨物駅は廃止されてしまった。30ヘクタールという広大な駅には、引込み線や出発ホームが並び壮観だったが晩年は寂しい状態だった。
廃止直前の86年の10月、初めて汐留貨物駅を訪れる。新橋駅のすぐ裏手で、入ると日本の鉄道発祥記念碑が目につく。そして荷物列車専用ホームに入る。この頃、貨物列車とは別に荷物列車が走っており、荷送人は駅に荷物を持ち込む事もできたようである。そのホームは旅客列車のホームとは比べ物にならないほど広く、ヨーロッパのホームのような風格があった。廃止間際で編成も短くなっていたが荷物列車は様々な形式の車両と郵便車なども含めて編成されていた。積み込み作業も行っていてそれなりに活気もあった。他の貨物ホームを覗くとくすんだ色の貨車(ワム)が何本も止まっていたが、こちらは静かでまるで死んだようだった(それでもパレット積みの荷物もあったので生きている貨車である)。さらに、まるで廃車されたかのように、車掌車も何両も並んでいてをた。荷物列車のホーム以外、まったく動くものもなく都心のド真ん中にこんなエアポケットがあって良いのかと思ってしまった。
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出発を待つ荷物列車 |
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貨物ホーム |
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全景 |
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記念碑 |
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積み込み風景 |

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