東武博物館・鳩の街

2011年 9月25日作成
訪れた日 2010年11月28日
2011年 3月21日

細い路地、古い家、何故か豪邸もある。そんな下町の商店街を歩く。私が今、住んでいる所も似たような街なのだが、ここが特筆されるのは、かつて、この一帯がかつての赤線地帯だったという事である。赤線に思い出はないが、その響きが昭和を感じる。

東京都墨田区向島、現在の「鳩の街商店街」。かつては赤線と呼ばれた娼婦街であった。1958年(昭和33年)の風営法施行により、すべての店が廃止され、その頃の活気を感じる事は出来ない。江戸時代から続いた「吉原」などとは違い、戦後に生まれて、10年ほど栄えたにすぎない。それでも有名なのは、昭和文学に何度も登場した場所だからである。私の中学生時代、実家にあった「吉行淳之介」や「近藤啓太郎」を読んでいたため、この地域に馴染みがある。。

今は、完全に寂れてしまって時代に取り残されている感じがある「鳩の街商店街」。経済産業省の2009年「新・がんばる商店街77選」に選ばれたとの事であるが、そのような活気は全く感じなかった。狭い路地から狭い空を見上げると、建設中の東京スカイツリーが見える。あれが完成すると何か変わるのだろうか。

この日は、東武鉄道の「東向島」で下車して、「東武博物館」、梅が有名な「向島百花園」、有名な言問団子を食べながら鳩の「街商店街」を歩いた。比較的人は多かったが、全体的に活気があるとは言いがたいが、この下町らしい雰囲気は嫌いではない。


東向島駅で下車。半蔵門線と相互乗り入れを開始したため、運転本数は増えたが、各駅停車は相変わらず都会のローカル線のような雰囲気である
東武博物館では消火予防運動のポスターの展示が行われていた。それにしても、AKBと消防と何の関連性があるのだろうか
東武博物館はバスの展示もある。特筆すべきは日光を走っていた路面電車。
有名な初代東武デラックスロマンスカー。カットモデルではなく、1両まるまる保存して欲しかった。
各私鉄の模型も展示されており、私の愛する西武レッドアローもあり、少し嬉しい
向島百花園。梅の木が有名であり。大きな公園では無いが、都会のオアシス。この日は梅の木を撮るアマチュアカメラマンが多かった。
鳩の街商店街。歴史を知らなければ普通の路地裏
こういった不思議な店があるのが下町商店街の魅力

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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