●東京モノレール

・2008年4月13日  作成
 
訪れた日 2007年9月17日
2008年1月29日

JR京浜東北、山手、東海道、新幹線を高架で一跨ぎした後、倉庫街の中、運河の上を進む。まるで空中を飛んでいるかのようだ。やがて、右手に見えてくる東京競馬場が気になる。厩舎付近では厩務員とサラブレッドの姿を見る事も出来る。平和島、昭和島と人工島に寄りながら進んでいるうちに運河は広くなり、海と同化してくる。景色は広くなり、東京にもこんな広い空があった事を実感する。ただし、コンビナートが続くので空気は良くないと思う。左手に広大な空地が広がる。羽田空港が沖合いに移転した際に生まれた空地である。天空橋を出発すると、新国際ターミナルの建設現場の遥か先に管制塔が見えてくる。A滑走路の地下にもぐりこむと「新整備場」、そして「羽田空港」である。

東京モノレールに初めて乗ったのは、祖父に羽田空港の見学に連れて行ってもらった時が最初だと思う。おそらく何回かある筈だが、興味の対象はモノレールより、間近で見るパンアメリカン航空のジャンボジェット機だった。モノレールを意識したのは、海外出張に行った父を迎えに行った際、渋滞する高速道路を走る車の中から見た時だった。あれに乗りたい・・・そう思った。ちなみに、成田空港の開港前、羽田には各国の飛行機が乗り入れていた。

社会人になり、羽田空港を利用する回数も増えた。そのアプローチは京浜急行と東京モノレールの2種類があり、むしろ京浜急行を使った方が便利なのだが、好んで東京モノレールを利用するケースが多い。運河の上を飛ぶように走るモノレールは乗っていて高揚感を感じるし、車窓も楽しめる。最高速度80q/hは日本最速で遊園地などの娯楽施設とは一線を画している。快速列車は途中駅で先行列車を追い抜く事もある。

1964年(昭和39年)開業した東京モノレールの歴史は波乱万丈である。当初は乗客の少なさから経営難に陥り、経営者が何度も変わってきた。その後、並走する高速道路が慢性的な渋滞に悩まされモノレールが見直され、沿線の再開発も手伝い、乗客は増加し、逆に輸送力不足が心配される事もあったが、1998年(平成10年)に京浜急行が羽田空港に乗り入れると一転、苦しい局面に立たされた。現在、JRグループに経営権が移り、新橋駅延長計画もあり、今後、どう変わってゆくか楽しみでもある。

モノレールの出発は浜松町
JR線群を一跨ぎ
運河の向うに新幹線の回送線が見える
付近は火力発電所や倉庫街
大井競馬場
空港が近づくとレーダーなどの施設が目につく
建設中の国際線ターミナル

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)

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