●日暮里・舎人ライナー

・2008年7月6日  作成
 
訪れた日 2008年4月5日
 

京浜東北線と東武伊勢崎線の間には長い間、鉄道が無かった。東京都足立区(北部)と埼玉県川口市(東部)は陸の孤島とまで呼ばれる有様であった。この鉄道空白地帯に救世主のように開通した「日暮里・舎人ライナー」は「ゆりかもめ」同様、無人運転の新交通システムである。望まれて開通した筈であるが、何度も工期が遅れ、完成した時には「時代遅れ」だとか、懐疑的な意見も多く、多摩モノレール同様、大赤字を出すのではないかと心配されていた。営業区間が短く、素人の私から見てもこの鉄道は中途半端に見えていた。

開通から1週間後の週末、「日暮里駅」から舎人ライナーに乗る。初乗りを楽しむ人が多く、1本見送ってから乗車した。ビルの間を縫うように走る所は他の新交通同様だが、カーブがあるのは起点だけで、あとは殆ど一直線に走る。起伏の無い下町なので、高架の上から眺めるとかなり遠くまで見晴らす事が出来る。白眉は荒川と隅田川といった1級河川を一気に一跨ぎする時である。川沿いには既に高速道路の高架があるので、さらに上空を地上30mの高さで通過する。高層ビルが減ってくると「舎人公園駅」、都内最大級の公園であるが、今までは鉄道駅から離れていた事もあり、あまり知られていなかった。電車はもう少し走って終点「見沼代親水公園駅」に到着する。車内アナウンスで、折り返しの乗客は一度降りてから乗るように注意事項が与えられた。それほどにまで込んでいる。特に先頭席は大人気のようだ。

「見沼代親水公園駅」は埼玉県境にある。いかにも中途半端な場所だが、東京都交通局としてはここが限界なのだろう。さて、駅名にもなっている見沼代親水公園とは如何なる所かと思って行ってみると、ただの緑地帯であった。これを駅名にするとは、正直おかしいと思う。足立区のホームページでは「舎人」が一位だったが、「足立区内に公園が多いことをPRしたい。」という思いが強かったらしい。

埼玉県川口市と聞けば、東京から遠く。荒川を挟んで別世界と思っていた。しかし、東京の下町、足立区と接している地域に立ち、歩いて川口市に入るのは新鮮だった。一見、街の雰囲気も変わらない県境であるが、埼玉県を目前に切れている「日暮里・舎人ライナー」の高架橋を見ると、大きな行政の壁というものを感じざるをえなかった。鉄道を切望していた川口市の人たちは、目前で切れてしまっている「日暮里・舎人ライナー」を見てどう思うのだろうか。鉄道の空白地帯は川口市にも続いていたのだが・・・。

工事現場の警備員・佐藤修悦さんが勤務する場所に登場する「修悦体」の案内にしたがって乗り場へ
周りのマンションは電車から丸見えでは・・・
荒川と隅田川を一気に一跨ぎ
空に向かって延びる軌道
これが終点の駅名にもなった「見沼代親水公園」
付近の桜が綺麗だった
舎人公園の駅前の菜の花畑も素敵だった

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)

back