急行「銀河」

2008年8月17日作成
訪れた日 2007年11月8日
2008年3月14日

2008年3月14日23時。東京駅10番ホームは異様な熱気に包まれていた。歓声の中を出発していった大阪行き夜行急行「銀河」はこの日が最終日。新橋の居酒屋で呑んだ後、その勢いで東京駅のホームを訪れてみた。お祭り騒ぎの中では、思い入れのある列車の最後の姿に感傷的になる雰囲気では無かった。しかし、これから時刻表を見たりする度に寂しさを感じる事はあるかもしれないと思った。

東京と大阪を結ぶ夜行急行「銀河」は、59年の歴史があり、かつては人気列車だった。東京−大阪間が新幹線で2時間半で結ばれるようになり、始発の新幹線に乗れば大阪の職場に定時で到着できる時代になると、乗車率も芳しくなくなってきた。車輌の老朽化も進行していたが、鉄道会社はテコ入れする事なく安楽死の道を選んだようだ。やり方によっては、活性化も出来たと思うが、最近のJRグループは特例を除き、夜行列車の廃止を表明している。

銀河には度々乗っている。レジャーで利用したのは1996年の夏ぐらいで、あとは大阪出張の際、呑んでいて最終新幹線を逃して「銀河」で東京に戻るというパターンが多かった。近年は利用客が目に見えて少なくなってきて、乗客は車両に数人という事もあった。それでも、私のような利用方法をする人も少なくないようで、一定の固定ファンもいたようだった。仕事で使う事が多いという事もあり、楽しい思い出がある訳ではないが、思い入れのある列車ではあった。

最後に利用したのは2008年2月16日の東京発・・・。もうこれが最後だろうとA寝台下段を予約した。B個室寝台もある時代に、開放型A寝台はあまり価値が無いと言われていたが、この日は満席。車内で交わしている会話を聞いているとリピーターも多いようだった。東京のビル街の灯りを抜けて、「横浜」、「大船」、と小まめに駅を拾ってゆく。浴衣姿でベットに身体を横たえ車窓を眺めていると、疲れきったホーム上のサラリーマンとあまりに対照的で、優越感を感じたりもする。遅い時間に出発する夜行列車でしか味わえない感覚だ。スーパーレールカーゴに抜かれるまで起きていたが、あとは夢の中。線路方法に寝る事が出来ると揺りかごの作用があるのか良く眠れる。

2月17日、滋賀県で夜が明け、京阪地区を疾走し大阪に到着したのは7時18分。横には青森からやって来た「日本海2号」が先に到着していた。「銀河」が到着する数分前には九州から来た「あかつき・なは」が大阪に着いている筈。その全てが廃止が決まっている列車である。


銀河のテールマークはロマンチックだった
珍しくなったA寝台車
A寝台車内(今日は満席だった)
一日が終わろうとしている
翌朝、滋賀県を疾走する
左が日本海、右が銀河
銀河最終日

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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