●近江鉄道

・2003年1月1日  作成
・2021年1月30日 追加更新
訪れた日 2000年9月2日
2000年10月21日
2018年12月8日

「がちゃこん」の名で親しまれている近江鉄道は、米原-近江八幡の本線と、八日市-貴生川、高宮-多賀大社前の支線を持つ59.5㎞のローカル私鉄である。三岐鉄道と並んで鉄道愛好者に理解があり、イベントも多く、人気も高い。米原付近では新幹線高架の下を走り、眺望権が失われたとして国鉄を訴えたのはあまりに有名。

信楽からの帰り、貴生川から乗車した電車はライオンズカラーの1両編成。この鉄道が西武グループだとわかる。見た目は新しい電車だが、走り出すと悲鳴をあげるような歯車の唸りが響きわたり、今では珍しいツリカケ駆動車両が現役だという事に驚いたものだ。この鉄道のジャンクションである八日市では様々な電車が集まっていたが。西武鉄道の中古車が多く、中には殆ど改造されず、色もそのまま使っているものもあり、懐かしいような感じもする。

二度目は10月、米原から近江八幡に向かい、途中で多賀大社へ向かう支線にも乗り、これで近江鉄道完乗となった。印象に残っているのは米原駅で、かつては国鉄の大ターミナルという雰囲気の駅舎だったが、合理化で新幹線口に集約してしまい広大な空地が出現した。近江鉄道のターミナルは取り残された感じで、空地の中にポツンと佇んでいて、JR駅とも離れてしまった。寂れていてとても起点駅とは思えない。事実、実質上のターミナルは彦根のようだ。

2018年12月、彦根駅構内の近江鉄道ミュージアムが閉鎖されると聞いて、久しぶりに近江鉄道に乗ってみた。何もなかった米原駅待合室に売店が出来ており、列車の待ち時間にコーヒーも飲めるようになっていた。少しほっとする。しかし、近江鉄道の利用客が増えたという訳ではなく、厳しい状況には変わらない。近江鉄道ミュージアムの閉鎖も維持が困難になったからである。

米原駅から彦根駅まで乗車。AK3の懐かしいコンプレッサーの音を聞きながら、18年前と基本的にはあまり変わりない雰囲気の中、短い旅を楽しむ。やがて、最大のターミナル駅である彦根駅に到着。開館前にも関わらず大行列。物品の販売もあるから、この行列なのだろう。私の目的は彦根駅構内に保存されている電気機関車。大切に生体保存されているが、この維持が出来なくなったようである。

会場とともに構内に入る。保存機関車の塗装は色あせ、やはり限界なのだろう・・・と思う。できれば屋内で保存して欲しいが、無理であれば朽ちてゆく前に解体するのも仕方ないかと思う。折角だから資料会内の物品販売の列に並ぶ。ももクロとコラボしているようで、出来ればリーダーの夏菜子グッズが欲しかったが、真っ先に売り切れてしまった。

近江鉄道ミュージアムの資料館は八日市駅でリニュアルオープンしている。

2000年訪問時は、ツリカケ式駆動の電車が中心だった。特にライオンズカラーの単行電車は支線、本線と大活躍だった。

沿線も昭和的な雰囲気が満ちていた。
近江鉄道顔に改造されているが、西武鉄道401系の中古車。近江鉄道は全ての車両が西武鉄道の中古車である。


構内の大正末期から昭和初期に製造された古典機関車も解体されるのか・・・(右)

西武鉄道赤電色に復刻塗装された車両もいた。残念ながら今日は運用に入らないようだ(下)

東近江市で行われたももクロのライブが縁で、ももクログッズであふれていた。


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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