●九州横断特急

・2006年11月12日作成
訪れた日 2006年5月11日
 

別府駅で偶然みかけた九州横断特急、真っ直ぐ東京に戻っても良かったが、未乗の豊肥本線の大分-宮地を経由して熊本に出てから帰京する気になった。九州横断特急は、別府-大分-阿蘇-熊本-人吉と走る特急列車だ。九州横断特急というのは通称ではなく、正式な列車名である。ワンマン運転も行われ、随分軽い印象を受ける。

元JR四国の気動車列車は、JR九州らしい内装に改造され、観光案内、車内販売をこなす女性客室乗務員が乗車しており華やかな印章を受けた。3両編成に増結されている今日は車掌も乗務しており優等列車の風格は保っていた。大分から非電化単線の豊肥本線に乗り入れる。特急列車とは程遠いローカル線を淡々と進み、序々に高度を上げてゆく。トンネルを抜けると一瞬、阿蘇のカルデラ盆地が眼下に広がる。まるで巨大クレーターのような盆地の中心に阿蘇5岳が聳えている。この景色は日本三大車窓に匹敵すると思う。

やがて阿蘇盆地に入り、観光客を受け入れる。盆地を横断して、外輪山の切れ目より2段スイッチバックを使って勾配を下り一路熊本を目指す。この辺りが豊肥本線の白眉である。この区間に乗るのは16年ぶりだが、あの頃、走っていたSLあそBOYはつい先日、引退してしまった。電化も肥後大津まで進み、ディーゼル機関車に牽引された特急電車は過去のものとなった。

3時間強の乗車時間だったが、新たな発見と懐かしさが交錯した不思議な時間を過ごす事が出来た。


豊肥本線は様々な川に沿って走る
一瞬見えた阿蘇盆地
阿蘇5岳
天気が・・・
立野で出発を待つ

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


back