南大東島から那覇まで、琉球エアコミューターが毎日１から２便、直行しているが午後便は、曜日によっては北大東島経由となる。しかし、このチケット、Webサイトでは予約できない事を知った（電話予約のみ）。今時、Web予約できないというのは驚きだが、島民優先という事だと推察される。それだけ、この飛行機のキャパ（定員３９名）が小さいという事でもある。飛行機は常に満席状態のようだ。

１週間のスケジュールで、船で北、南大東島を訪れ、帰りは那覇まで飛んで、本土観光してから帰京する予定であった。しかし、船が２日間出航できなかったので、スケジュールが遅れた。その上、北大東島-南大東島間は、悪天候の為、船での移動を諦め、飛行機を使う羽目になった。スケジュールが押してしまったので、南大東島出発は旅の最終日になってしまった。

北大東島→南大東島間の航空券であるが、曜日限定運行の上、当日に空席が確保できたのが奇跡的だった（１席のみ空席があった）。南大東島からの帰りの飛行機もなんとか確保できたが、那覇空港での乗換え時間は２０分しかない。那覇空港から羽田空港行きは変更不可で予約してあった。

南大東島から帰る日。空は大荒れ、各地で欠航が相次ぎ、この離島航路は特に心配だったが、かろうじて飛んでいた。しかし、那覇空港行きの飛行機は折り返し便である。当然遅れている。
「那覇での乗換え、間に合いますか？」
「到着の便が遅れているので、折り返しも遅れると思います、念のため、羽田行きは次の便に変更しましょうか」
と南大東島のカウンターで若い係員と話していると、
「何言ってるの、間に合わせるのよ」
との女性係員の声・・・・
「わかりました、我々、全力をあげて定時で飛べるように努力します」
（別に帰れるのであれば、無理しなくてもいいのであるが・・・・ありがたく、その提案を受け入れる事にした）

そして、１０分以上遅れて到着した飛行機は、何と定時で出発できるようになった
「本来なら折り返しに３０分かかりますが、我々一同、全力をあげて頑張って、何とか定時で出発できるようになりました。」
出発前に、安堵の表情を浮かべ、満面の笑みで送り出してくれた。職員には感謝しかないが 申し訳ない気持ちの方が大きかった。私はVIP？

那覇空港には少し遅れて到着して、今度は、先頭で降りて、待機していた女性職員とともに空港内を全力疾走。
既に全員が着席していた羽田行きに、最後の乗客として乗り込んだ。こちらは、まるで遅刻した乗客のようで大いに恥ずかしかった。

北大東空港は１０７８年（昭和５３年）から使われている。当時はDHC-6型機（定員１９名）が就航していたが、現在では空港も拡張し、DHC8-Q100(定員39名)が、運行できるようになった。時間は曜日によって異なるが、１日１便運行されている。 南大東島-北大東島は直線距離で12km 日本最短の航路である。飛行時間は最短で約３分だが、この日は風向きの関係で１５分だった。 使用機材はDHC8-Q100(定員39名)。この直後に退役しており、国内で姿を見かける事はできない。
南大東空港は、旧日本海軍の飛行場として建設されたが、１９６１年（昭和３８年）に民間空港として再出発した。YS-11型機（定員64名）が就航ていたが、  １９７２年（昭和４７年）本土復帰に伴い、日本の航空法が適用されたことにより、１２００ｍの滑走路が、８００ｍしか認められなくなった。その為、YS11に変わりDHC-6型機（定員１９名）が就航したが、定員は激減し、小型機ゆえに天候の影響を受けて欠航が多かった。この頃の大東島への旅行は大変だったようだ。 これらの問題を改善する為に１９９７年（平成９年）に７月に南大東空港が移転され、DHC8-Q100が就航する事が出来た。そして旧空港は廃止された。
	旧大東空港の跡地は、グレイスラムという酒造メーカーが使っている。事務所にはは旧空港の面影が残っていた。撮影させてもらい、そしてラム酒（さとうきびのお酒）を購入した。 滑走路は残っておらず、旧空港の面影はこの建物だけである。
南大島村ビジターセンター「島まるごと館」も空港跡地に作られた博物館。土曜日にもかかわらず閉館していた。 旧大東島空港は島の高台にあり、風の影響を受けやすかった事が容易に想像できた。
	1月２４日の国内線の運行状況は左のようだった。南大東空港と那覇空港が就航できたのは、向かい風だったからである。明日は出張なので、何が何でも帰らないといけなかった・・・。前日は不安で眠れなかった。 南大東空港には売店があったが、会社へのお土産になるようなものは無かった。 DHC8-Q400CC(定員50名)が、就航していた。この機材によって、DHC8-Q100は退役する事になった（DHC8-Q100より一回り大きい）

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