●北大東島

・2017年10月21日作成
訪れた日 2016年1月21日〜22日
 

出発前に予約した北大東島の民宿。シーズンオフだし、楽勝で確保できると思っていたが結構厳しかった。なんとか確保出来た後、その盛況さが不思議だったので訪ねたところ
「工事の人が多いので・・・」、公共工事で成り立つ地方にありがちな現象だった。

早朝に船で辿りついた北大東島。僅かな乗客は迎えに来た車で去っていって独り取り残された。遅れてやってきた民宿の車で宿に向かっているうちに朝日が顔を出した。出だしは不安だらけだったが、高揚する気持が沸き起こってきた。宿に着いて、まずはパソコンを開いて仕事のメールを確認する。3G回線しか使えないのでとにかく遅い。休暇届けは勿論出しているが、関係者全員に通知しているわけではない。普通にメールを返信して、散策を開始したのは9時をまわっていた。 早速自転車で島を巡る。島唯一の売店と思われるJAで朝食を購入。いかにも島らしい、小さいが何でも揃う店だった。そして、灯台を目指してサトウキビ畑の坂道を登ってゆく。

島には2軒の宿があるが、リゾートホテル風のハマユウ荘では昼食も摂れる。客は多くなかったが、これも島の重要な職場なのだろう。ここならWi-Fiが入ると言われていた。最東端の碑を目指して、北大東島空港付近を目指す。明日の船で南大東島を目指すので、利用する事が無いと思って、空港も訪れてみた。12q先の南大東島からやって来る飛行機の着陸を見届けて、江崎港に向かった。南大東島からやってくる船の入港風景を撮影したかった為である。ゴンドラで人が運ばれるのを見るのはこのチャンスしかない。しかし、17時到着の予定が、16時には既に船は到着し、荷卸も終えていた。例のゴンドラも使われた後だった。何でも、船のダイヤは荷役次第だそうである。

二六荘の食事は味噌汁定食。いかにも労働食。食堂に集まった人も作業着姿ばかり、酒を酌み交わして旅談義を想像していたので、少し物足りなかった。そして夜になると風雨が激しくなった。明日の船が心配・・・。

翌朝、港湾事務所で乗船券を求めに行ったところ、船は出ないかもしれない・・・とか、不安になりつつ、午後の出航を待つしかない。弁当を作ってもらったが、雨の中、行ける所は限られる。民族資料館を訪れたが、閉まっていた。ハマユウ荘の売店で相談すると、役場から職員がやってきて開けてもらった。船の事が気になって、それどころではなかった。資料館においてあった観光ガイドブックを所望したが、すでに販売してないというオチもあった。雨は収まってきたが、風は相変わらずだった。

再び港湾事務所を訪れると、出航はするが、南大東島には向かわずに、那覇に向かう可能性があるとか・・・。それを承知で乗るかと聞かれ、リスクを負いたくない私は船をキャンセルした。実は、天候が悪化した時点で、僅かにしか残っていなかった南大東島までの航空券を手配していた。それでも出航風景、それもゴンドラでに荷役風景を撮影したいと港湾事務所に頼んだ。ついてに、良い写真があれば欲しいとお願いした。事務所のパソコンの中から、気に入った写真を見つけ、送付してもらえるようにお願いした。

出航すると聞いたので、出航風景だけでも撮影する為に自転車で江崎港まで行き、一通りの作業を見学した。 揺れる船にゴンドラを着地させる技術はまさに神業であった。本当は飛行機の時間が迫っていたので、出航まで見届ける時間的余裕は無かったのだが、事務所の人が軽トラで自転車ごと民宿まで運んでくれた。しかし、1名を乗船させるためにかけたコストは膨大なものだと思った。荷役のクレーン。離着岸をサポートする港湾作業員。警備の船・・・・。私が乗船したら、私の為だけに南大東島まで行かねばならないところだった。実際に、コストを考えたら南大東島には向かってもらえなかったかもしれない。


宿泊は二六荘

島には港が3箇所ある。港といっても、どこも防波堤が無く、波によって港を変えるようだ。島の外周はどこも岩場ばかりで、港が作れる入り江も無い。その為、クレーンで荷役となるようだ。


民宿の近くは西港であるが、この季節は少し外れた江崎港を使っている。西港付近はかつての燐鉱石採掘で栄えた名残があった。すべて廃墟と化してしまっているが。貯蔵庫やトロッコの跡地が残っていた。まさか、こんな所に来て廃線鉄をやるとは思っていなかった。1950年閉山。

北大東島灯台は最高峰の黄金山の山頂(標高74m)にある灯台。1971年点灯の比較的新しい灯台である。南大東島には灯台が無いので大東諸島では唯一の灯台である。

翌朝は、荒天の為か、かなり明るくなっても灯光が点灯していた。

江崎港から出航するとは聞いていたが、港には荷役を準備する雰囲気は無かった。しかし、小さな貨客船「だいとう」は沖に荒波に身を任せ、木の葉のように揺れて待機していた。

そのうち、クレーンがやってきて、荷役の準備が始まった。貨物の荷役は昨夜のうちに済ませて、今日は1名の乗客を乗せるだけらしい。

「ゴンドラに乗せてあげるよ」と言われたが、撮影がしたいので辞退した。すっかり港湾事務所の人達と顔見知りになっていた。
北大東島出航風景をYuTubeにアップしました。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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