●南大東島

・2017年11月5日作成
訪れた日 2016年1月22日〜24日
 

船で上陸する筈が飛行機になってしまったが、今回の旅の終着地、南大東島にやってきた。離島の旅なので、鉄道とは離れたものになる筈だったが、まさかの廃線鉄をやる事になるとは思いもしなかった。シュガートレインについては、別のページで紹介するとして、他にも見所がある島であった。

島に着いて2日目、レンタカーを借りて島を巡った。西港から日の丸展望台と巡り、星野洞にやって来た。ここは鍾乳洞だが、受付が閉まっていた。電話して開けてもらう。事前予約しなければならなかったようだ。約束の時間まで、バリバリ岩を訪れて、改めて受付を行う。タブレット、イヤホン、懐中電灯を渡されて、ただ独り、鍾乳洞の中に入ってゆく。鍾乳洞は山の中にあるイメージを持っていたが、ここは、ただのサトウキビ畑のど真ん中。近く変動によって、真っ二つに裂けたバリバリ岩といい、鍾乳洞といい、南大東島は地質学的に興味深いところのようだ。

星野胴。中に入って驚いた。眼下に広がる鍾乳洞の規模は、美しさでは東洋一という人もいるようだが、規模といい、美しさといい、まさに地下宮殿。それを独り占め出来た事にも感動。ここに、独りでいる事がそれだけで感激であった。南大東島は隆起珊瑚礁の島、石灰石で出来ており、鍾乳洞は沢山あるようだ。地底湖もあり、探索ツアーに申し込む事も可能なのだが、今回は満員で駄目だった。地上まで戻り、機材を返す。食事処を訪ねると、「大東寿司」と「大東そば」が有名との事で、ホテル近くにある富士食堂を予約してくれた。

街に戻り、食事時で、大忙しの富士食堂で名物にありつける。オフシーズンでもこの混雑。スムーズに食事が出来たのは予約してあったからだろう。食事をしているうちに雨が激しくなってきた。風も出てきた。明日の帰りの飛行機が不安だが、旧南大東空港跡地(別のページで紹介)、ビジターセンターを訪れたが、ここは予約制ではない筈だが閉館。ちなみに土曜日なのだが・・・・。シュガートレインの廃線跡を巡り、次第に暴風雨状態になる中、ホテルに戻ってきた。

今日の食事は、普段は刺身では出ない珍しいお造りが出てきた。珍しい魚が手に入ったようだ。美味しいが、心は穏やかではない。今日、飛行機が飛ぶか不安だったという従業員の声に、いよいよ明日が心配になる。ひとりで不安になっても仕方ないので、夜の街に出てみたが、なかなか独りで居酒屋に入る勇気が無かった・・・。スマホで飛行機の運航状況を見ると、トップページには欠航のお知らせだらけ・・・。風向きを見ると、南大東島も那覇空港も、横風ではないので、欠航情報が出ていない。ちなみに、明後日の月曜日は仕事に復帰し、早朝からお客様のところへ出張予定。

風の音と不安でよく眠れぬまま朝を迎えた。なんとか飛びそうだ。さて、土産物を買いに行こう・・・。と街に出たが、土産物屋も閉まっていて、不思議に思って仲居さんに聞いたが、今日は小学校の学芸会で、皆、学校に行くので、お店はお休みだそうだ。その仲居さんも、私も学芸会に行くので・・・・と慌てて出て行った。なんと、南大東島でお土産が買えなかった・・・。この日、沖縄では雪が舞った。


南大東島のメイン港、西港は工場から鉄道が敷設されていた。かつて、栄えていた頃の面影は残っている。

雨が降る前に日の丸展望台にやってきて、景色を眺めたが、一面サトウキビ畑の平坦な地形だった。
近く変動の影響を受けて、大きな岩が真っ二つに分かれたのがバリバリ岩。
左は星野洞の入り口。畑の真ん中にある。そして地下に降りてゆくと、下のような地下宮殿が広がる。この景色を独り占めできるのもこの鍾乳洞の魅力。
上:南大東漁港。丘を切り崩して作った港で、立派な防波堤もある。てっきり、完成後はフェリーもここを使うのかと思ったが、水深が浅くて無理との事。暫くはクレーンを使った乗客の乗降が見られるようだ。

右:大東そばと、大東寿司。

下:北大東島よりも、はるかに繁華街っぽかった。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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