●サンライズ瀬戸

・2012年1月3日作成
訪れた日 2006年5月1日
 

夜が明けたら雨が窓を叩いていた。折角の瀬戸大橋の景色も期待できない。かつて、ブルートレイン「瀬戸」で瀬戸大橋を渡ったとき、車内放送では「生憎の天気で・・・」という霧の中だったが橋の上で霧が晴れて幻想的な景色を見る事が出来たのが懐かしい。今日は、結局晴れる事なく海を渡り、「高松」に到着してしまった。

「サンライズ瀬戸」はブルートレインの後継夜行列車として1998年にデビューした寝台電車である。寝台は全室個室。開放寝台とくらべても豪華で、客車列車が無くなるのは寂しいが、将来、この豪華列車が走り回る事を期待していた。しかし、夜行列車衰退の傾向は止める事ができなかった。事実、繁忙期のゴールデンウィーク、試しに駅で夜行列車の切符を調べてもらったら「サンライズ瀬戸の切符」が確保できた。切符が手配できて嬉しい反面、この列車の行く末も心配になった。

開放B寝台の旅情も悪くないが、シャワーでスッキリして、個室で誰も気にせず飲み食いして、好きな時間に眠る事が出来るのこの列車は好きである。また列車の進行方向に体を横たえる事が出来るのが心地よいのか、とにかくよく眠れた。その為、この夜行列車のレポートは殆どできずに岡山着まで熟睡してしまった。

東京駅で出発を待つひととき。高松と書かれた行き先方向幕が旅情をそそるが、ヘッドマークが無いのが寂しい。
この列車にはミニロビーもあるが、キャパが小さく、先客が常にいて寛ぐ事ができなかった。個室主体の為、乗客同士が向き合うスペースは少ない。
ネオンが夜行列車の旅立ちを演出する。この広い空間は品川車両基地であるが、ここれを縮小して再開発する予定がある。この広い景色も変わると思われる。

「東京機関区」「品川客車区」「田町電車区」(昔の呼び名)と広がるこの空間であるが、ブルートレインの縮小とともに規模が小さくなってきている。ちなみに、このサンライズもここで整備しており、夕方には品川駅から整備中のサンライズ号を見る事が出来る。
岡山で、高松行きと出雲市行きを分離する。
分割作業風景。機関車牽引の列車と比較してとても簡単。
瀬戸大橋を渡る。
終点高松着。四国の電車が出迎えてくれる。


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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